エキサイトイズム

カテゴリ:ハンサムな家( 10 )

いいオフィス。

こんにちは。R-STOREの浅井です。

R-STOREとLIGが共同でリリースしたシェアオフィス「いいオフィス」。すでにオープンしております。
昨日すこし中を覗いて参りました。
場所は日比谷線上野駅から徒歩1分。東京都台東区東上野2-18-7 共同ビル上野の3階です。

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エントランスはこんな感じ。上野なのになんか、こう、キャンプにきたような。

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左がクローク、奥にカウンターが見えます。

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カウンターの中はキッチン。充実しています。入居者はフリー、24時間使えます。本格的な料理も可能。セミナーの際のフードやドリンク提供のベースとしても。

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キッチンのあるオープンスペースには、ロッジ風な家具たち。ここで打ち合わせもできますし、このフリースペースを借りて仕事をすることもできます。
スタンディングで200名収容できますので、セミナーやイベントの開催にも対応。
居心地良いので、飲みながらのまったり系イベントにぴったりかと。

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ライブラリー。まだ本が少ないですが、増やしていきます。もちろん入居者は利用可能。このソファ席で仕事・打ち合わせ可能です。

でも、オープンスペースはガヤガヤしてるんでしょ・・・?という方には

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クローズドな個室もご用意。

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フリー席ですが、静かに仕事できる空間もあります。


行ってみると、オフィス?と思うようなまったり空間にびっくりします。シリコンバレーにある有名ITベンチャーの憧れ系オフィスみたい。

いつでも見学できますので、ぜひどうぞ。

詳しくはこちらまで。

R-STORE
浅井

by r-store_asai | 2014-09-10 10:48 | ハンサムな家

萌え戸建てとの出会い(賃貸リノベ考)。

こんにちは、R-STOREの浅井です。

今日は仕事の話。

世田谷の某所にある古い木造戸建てのリノベーションに絡むことになりそうだ。オーナー様は賃貸として、この木造戸建てを貸すことを希望している。だから賃貸物件としてリノベする。
「絡む」という微妙な言い回しをしているのは、僕らがリノベの工事も設計も受注しないからだ。工事はオーナーさんから直接工事会社に発注してもらう。結局リノベの工事を受注してしまうと、リノベ工事のためのリノベ、つまり工事費を上げるためにリノベをするという利益相反的なインセンティブが働いてしまい(もちろん、そんなコトは僅かさえも考えない、清廉潔白な工事屋さんもいるのはわかっているけど)、オーナー様の理解を得にくいと思うし、そもそも賃貸住宅だから、投資は最小限で、ちゃんと貸す事ができて、利回りを最高にするのが鉄則中の鉄則で、そのためにも、我々が工事してはいけないと思っている。だから清廉潔白な工事屋さんとタッグを組んでやる。今回タッグを組むことになりそうな工事屋さんは設計機能も持っているので、設計もお任せする。じゃあ、おたくナニするの?と。僕らの立ち位置は「企画」ということになる。今までこの手のクセのある物件を数千件と仲介してきた実績を基に、如何にして「最小の投資で」「貸せる」物件にするかを企画する、そして竣工後は完璧にリースアップする。そんな立場でありたいと思っている。だから最初は企画料だけ少し頂戴して、あとは成功報酬でリースアップするごとに仲介手数料を頂戴する。そんな感じの立ち位置が、オーナー様にとって、最もフェアではないかと思っている。

前説が長くなったが、物件がいい。とてもいい。萌える。古いが、なかなかの味だ。
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松の木がシンボル。
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アプローチの両脇の植栽もいじりたい。
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写真でみると強烈だが、実際は柱の色合いがとても良い。障子と磨りガラスもすさまじく萌える。
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2階にはこんな素敵なテラスが。当然ウッドデッキを敷く。
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この照明もクリーニングして使いたい。床のカーペットは流石に貼り替えだが、渋いピンクが良い感じ。
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詐欺に気をつけていた模様。愛を感じる。額にいれて飾っておきたいくらいだ。
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広い廊下の渋過ぎるピンクのカーペット。独り掛けのソファを2つと本棚を置きたい

という感じで、相当な萌え感。なので、リノベすると言いつつも、できるだけリノベしない。汚い部分だけは清潔に。あとは最小限の工事で、できるだけ既存を活かして、良い部分を伸ばして、それだけで味わい深い物件に仕上がるはずだ。大掛かりなことは何もいらない。オーナー様の海外経験が長く、留学生なども受け入れたいそう。たぶん、そんな人たちには、この萌え感が逆に伝わりまくるはずだ。

オーナー様はそもそもはご自身でここにお住まいになるおつもりだったが、諸々の事情でしばらく賃貸することになった。もし、ご自身でお住まいならばもっと違う提案になったと思うし、工事も大々的なものになったと思う。が、今回は賃貸だ。
実は、オーナー様は大手のリノベ会社にも見積もりを取っておられて、結構目玉飛び出るかと思う数字だった。その会社にとっては賃貸とか自己使用とか関係ないんだと思う。とにかく、完璧に新築に近づけます、それがリノベです、みたいな。だったら新築した方が良い。安心だ。
でも、今回は賃貸。だから、僕らの提案は最小限の工事で最大の魅力と賃料を引き出す。むしろ足りないかもしれない、くらいで良い。それは住み手が補ってくれると思っている。できれば工事なんかしたくないくらいだ。工事しないで貸せればそれが一番良い。それが賃貸というものだ。でも、不潔なのは困るので少しやらせていただく。

ということで、上手くいけば年内にも完成するかもです。

このあたりで。

R-STORE浅井

by r-store_asai | 2013-10-09 13:09 | ハンサムな家

Tokyo Apartment を見に行った。

こんにちは、R-STOREの浅井です。

先日、藤本壮介氏設計の東京アパートメントを拝見する機会があった。2010年に建築された集合住宅で、国内外のメディアにも数多く取り上げられ、日本で最も有名な住宅の一つと言ってよいかもしれない。
幸運にも大学の後輩のアレンジで、オーナーの上田氏に直接ご案内いただく機会に恵まれた。

私は藤本氏にお会いしたことはないし、専門誌も読まなくなって久しいので、はっきり言って藤本氏について何も知らない。建築の写真を何点か雑誌で拝見した程度で、日本の若手建築家の中では有名な方の一人、という程度の認識。藤本氏からお話をお聞きしたわけではないので、フェアな感想ではないかもしれない。なので、事実誤認しているかもしれないし、失礼かもしれない。そういうところがあれば遠慮なく指摘して欲しいし、先に謝っておく。それに、これ以降の文章は藤本氏評というより、上田氏評なのでご容赦を。
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Tokyo Apartment with 上田氏の洗濯物  藤本壮介氏設計 2010年竣工
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フォトジェニック・・・

でも、それらを差し引いても、この住宅を見て、藤本氏がこの住宅に込めた想像や思惑を、オーナーの人生観やモチベーションが軽々と凌駕している印象を受けた。誤解を恐れずに言えば(もちろんデザインをしたのは藤本氏なのだが)藤本氏はこの住宅を上田氏につくら「された」のではないか、という印象。大仏の手のひらを走り回っていたと言ったら言い過ぎか。しかし、上田氏の強烈なモチベーションや人生観のようなものに、導かれつつこの住宅が出来るべくして出来上がっていったように感じた。

この住宅は非常にフォトジェニックで、私も初めて雑誌で拝見したときのインパクトは強烈なものだった。今でも国内外問わず様々な方が見学に来られる。そんな住宅なのだ。しかし、上田氏はそんな住宅のフォトジェニックな外観を屁とも思わないかのように、タオルやらシーツやらデニムやら(下着は無かったかも笑)の洗濯物を干しまくっている。それが、また結構良かったりする。建築家の住宅は「竣工した瞬間が最高」と良く言われる。まあ皮肉まじりだが、「あとは汚くなっていくだけ」という意味だ。でも、この住宅は良い意味で「使い倒されて」いる。おそるおそる使うのではなく、使い倒す。それは使いたいように使うということでもあり、建築家の当初の想定なんざ関係ないというわけだ。でも、それが良い。そんなところから、上田氏のこの建物に対する愛情を滅茶苦茶感じたりする。
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めっちゃ洗濯物干してますw 「写真に入っちゃうけどいいっすよねー?」「いいよー」みたいな感じ。
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これでも洗濯物はよけたんですがw

上田氏は今後はこの場をクリエイターや建築家が自然と集まり、場をシェアし、発信していく場にしたいと言う。小竹向原駅から徒歩15分くらいのお世辞にも便利とは言えない住宅街ひっそりと建つこの建物を。
しかし、この建物には竣工してから既に3000人以上の人が訪れたそうだ。年間1000人、1日3人。そんな状況を見て、この場所から何かを発信できると確信したらしい。いや、むしろそれすら彼の想定内だったとも思う。「3年で3000人もクリエイターが来るんだよ。ここにいれば新しい出会いが生まれるんだよ。」と楽しそうに話す上田氏。何かをもう一度発信したい、しかもこの土地から。だからこのフォトジェニックな建築が必要だったのだ。
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すでにシェア用にデスクを少し作ったりしてる。

などと上田氏と話をしていると、ファッションデザイナーを名乗る男性が、アポ無しでふらっと見学に来られた。その方と上田氏は楽しそうに会話している。
そう、ここは本当にそういう場所なのだ。

そして、今この上田氏と密にコミュニケーションして、新しいこの建物の使い方を考えているのは、藤本氏とは全く別の建築家(先述の後輩)だったりする。これもまた今までになかったやり方で面白い。

今後の上田氏とこの建物から目が離せない。

そして本当に望んでいる施主に巡り会って、望まれてこの世に産み落とされる建築って、こんなにも幸せなんだなーと久々にしんみりと感じ入った一日だった。

このあたりで。

R-STORE 浅井

by r-store_asai | 2013-08-07 13:06 | ハンサムな家

改装可能な賃貸住宅。

こんにちは、R-STOREの浅井です。

カスタマイズ賃貸、改装可能な賃貸、耳にしたことがある人もいらっしゃると思います。また、興味がある方もいらっしゃるかも。

最近、私も「改装可能な賃貸住宅」についてのコメントを色々なところで求められる機会が増えました。つい先日も日経新聞に少しコメントを載せて頂き、昨日も大手の住宅系ポータルの編集の方と、そういったお話になりました。
R-STOREでは数年前から「賃貸なのに改装可能」というカテゴリーを設けて、独自に物件を発掘しています。今までに100件以上の住宅をご紹介してきました。さらに遡れば、R-STOREの前身であるIDEE R-PROJECT社が、虎ノ門で安田不動産とコラボした「ROOP虎ノ門(2001年)」。おそらくこれが所謂「改装可能な賃貸住宅」のはしりだったように思います。
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ROOP虎ノ門(竣工当時)。改装可能かつ一定の条件下で原状回復を免除した。おそらく日本で初めての試み。photo (c) DAICI ANO


そして今、一言で言うと流行っています。従来であれば、賃貸住宅の改装、造作は原則として認められませんでしたが、最近では改装を認め、かつ退去時の原状回復を免除する住宅がちらほらと現れ始めています。これは日本の画一化した賃貸住宅に選択肢を増えるという意味で、借り手にとって喜ばしいことですし、逆にオーナー様にとっては供給過多が慢性化している市場で差別化する良い手法になるため、最近ではちょっとしたブームの兆しもあります。実際、弊社にも「改装可能で賃貸に出したい」というオーナー様からのご相談を受ける機会も目に見えて多くなっています。ただ、どちらかというと、オーナー様の方がブームに浮き足立ってしまっているように見えます。

冷静になって賃借人の立場になって考えてみましょう。まず、改装するのであれば改装費用が必要です。時間も必要です。新しい空間をイメージする創造力も必要でしょう。セルフビルドであれば技術や知識も必要です。しかし、その全てを持ち合わせている人はそう多くありません。お金はなるべく出したくない、改装期間中の二重家賃は避けたい、図面を引く技量もないし、工事も初めて。でも「やってみたい!」、「自分の好きなデザインにしたい!」そんな方ばかりです。従って金銭的にも技術的にもオーナー様のサポートが必要なのが、「改装可能な賃貸住宅」です。

はっきり言えば、適当にきれいにして、そのまま貸す方がオーナー様にとっては、よっぽど楽です。自分の時間を削って、徹底的に賃借人と向き合い、ときには相談に乗り、アドバイスしてあげるつもりがないのであれば、やらない方が身のためです。間違いなく失敗します。

例えば、改装費用の一部、または全部を負担する。もしくはその分家賃を割安に設定する。負担しないまでも改装費用を一時的に立て替えて、24ヶ月の分割で家賃に上乗せして回収して賃借人の負担を減らす。工事期間中はフリーレントにして二重家賃を回避する。工事業者を紹介してあげる。実は、これはオーナー様にとっても結構大変なことです。しかし、これらのサポートを行わずして「改装可能」賃貸の成功は不可能と言っても良いでしょう。ここをサボると逆に募集期間が長くなってしまうケースすらあります。

弊社でご相談を受けるケースでも、「え!?これを貸すつもりなんですか?とてもじゃないけど・・・」と思わず仰天するような、ぼろぼろの住宅を拝見することがあります。するとオーナー様は決まって「改装可能で賃貸に出そうと思って」とおっしゃるわけです。つまり、このボロボロの住宅を、賃借人が自己負担でキレイにしてくれる。自分は原状回復もしなくてよいから、その分の節約もできる、と、何とも虫のよい事を考えているわけです。そんなわけないですよね?むしろ、賃貸住宅は余っていて、借り手市場で、選択肢は山ほどあるのに、そんな都合の良い話があるわけない。

「改装可能」は楽をして賃借人を獲得できる魔法の杖ではありません。普通に貸す方がよっぽど楽だと断言できます。しかし、世帯数減少、住宅供給過多のこの時代において、もし上手に「改装可能な賃貸住宅」をマネジメントできれば、抜群のPR効果があることは間違いありませんし、自分で改装をした住宅であれば、きっと賃借人も愛着を持って長く住んでいただけるでしょう。オーナー様も賃借人も、苦労した分だけ報われるのも「改装可能な賃貸住宅」だと言えると思います。
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借り手がセルフビルドで改装した例。かっこいい。


今まで多くの「改装可能な賃貸住宅」のご紹介をさせていただいたR-STOREでも改装可能な賃貸住宅をお考えのオーナー様のサポートをしています。我々がオーナー様を代理し、賃借人様とのお打ち合わせや、ご提案、契約まで細かなもろもろの業務を代行させていただくことも可能です。もし、空室に悩んでおられるオーナー様で、「改装可能な賃貸住宅」に興味がある方がいらっしゃれば、ぜひご相談ください。

今週は営業ブログになってしまいました(笑)。
このあたりで。

R-STORE浅井

by r-store_asai | 2013-07-17 10:13 | ハンサムな家

サクラアパートメントが凄かった。

こんにちは。R-STOREの浅井です。

今年の1月に、こんなブログをエントリーしました(建築家が自分の設計した建物に投資する)

要するに、設計者は竣工した時点で、全ての設計料を頂く仕組みになっているので、彼らの仕事はそこで一応完結してしまう。その後の賃貸住宅が空室だろうが、満室だろうが、大家さんが儲かろうが、損しようが、自分の懐は痛まない。つまり大家さんと設計者はそもそも目指しているゴールが違う。それが、彼らが設計した賃貸住宅の稼働率に無頓着でいられる原因の一つであろう、ということ。だから、総工費の一部を設計者が出資し、その出資割合に応じて、賃料収入の一部をいただく仕組みにすれば、目指すべきゴールを同じにすることができ、そうすればきっと練馬にガラガラのガラスの箱が建つなんてことも、そうそう起こりえなくなるんだろうなあ、と考えた訳です。

でも、こんな取り組み早々実現するのはムリなんだろうなー、なんて思っていて、僕自身も設計者ではないので、ぼんやりと頭の片隅にこのアイデアは置いておいたような状態だったんですが、最近拝見した物件で、まさにそのような取り組みをされている例と遭遇しました。
それは「サクラアパートメント」。弊社のウェブサイトでも紹介させて頂いております。
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すごく格好良いし、仕上がり切ってない雰囲気が、また落ち着きます。

で、本題ですが、これを手がけているのは「木賃ディベロップメント」という集団。設計の方だったり、施工の方だったり、不動産の方だったり、色んな職種の人が集まった集団なんですが、面白いのは「ディベロップメント」と名付けている通り、設計からリノベーションの施工まで、彼らのリスクで、つまり彼らのお金で行うんです。お金の出し手は大家さんではない、ここがすごい。

不動産自体は大家さんのモノなので、彼らは当然に賃料を払います。そして彼らは部屋を借り上げて、自分たちの持ち出しで設計して、施工して、格好良く仕上げて、他人に転貸して、大家さんに払っている賃料以上の賃収を得ます。その差額が彼らの設計料や施工費になっていきます。

彼らの話を聞くと、「貸せな」ければ設計費も施工費も入ってこないわけですから、「どうしたら貸せるのか?」「空室期間を短くするには?」「長期間住んでもらうためには?」、従来の設計者では考えなかったような点で、めちゃくちゃ悩んだそうです。印象的だったのは、「でも、大家さんとデザイナーが同じ船に乗って同じゴールを目指して船を漕ぐわけだから矛盾がない」という言葉。

誰しも金銭的なリスクは背負いたくない中で、敢えてこのような取り組みを始めたのは、従来通りの設計者の仕事の仕方は早晩行き詰まるであろうという危機感だったと話していました。

今後の人口減少、世帯数現象に伴い、新築需要はますます細り、逆にリノベーション市場は拡大していくでしょう。しかし、特に投資物件に置いては、リノベーションであったとしても、「追加投資」はなるべく避けたいもの。もちろん利回りが落ちるからですが、その大家さんの心理を上手く汲み取って、事業化した凄い事例だと思いました。そして、設計者として竣工後の物件にも責任を持とうとする姿勢、そして、そうでなければ設計者に未来は無いのではないかという危機感に強く共感しました。

第2弾、第3弾も構想があるのだそう。今後の展開も非常に楽しみです。

R-STORE 浅井

by r-store_asai | 2013-05-15 13:10 | ハンサムな家

大家業はハイリスク?

こんにちは、R-STOREの浅井です。

最近の日経の誌面を見ていたり、業界の話を聞いていると不動産市況が持ち直しつつあるような印象を受けます。新築マンションのチラシも一時期よりもだいぶ多くなってきました。それに伴い、サラリーマンの投資用マンションへの投資も拡大傾向にあるようです。

投資用マンションの販売業者はあの手この手でマンション投資の利点を営業してきます。節税になる・・・。生命保険代わりに・・・。毎月のローンも賃収で相殺できるので持ち出しナシ・・・。その上、30年後には資産として残ります・・・。大家業って一見楽ですよね。しかも管理会社に管理を任せてしまえば、何もしなくても収入が入ってきます。
でも、それもこれも保有しているマンションが「空室で無く」かつ「今後の設備更新に伴う支出が無い」ことを前提としています。まあ、これが有り得ないので、多くのサラリーマン大家さんが損しているわけですが。
日本のファンダメンタルを考えると、すでに賃貸住宅の空家率は18%に達している(地方ではさらに多いと考えられます)状況下、なおかつ長期的な人口減少トレンド+東京圏以外のほぼ全ての道府県で人口は転出超過となっている、つまり域内人口減少しているのにも関わらず、まだまだ建設が止まる気配はない。

建てられた賃貸住宅は4年後には空室が目立ち始めます。当たり前ですよね。全く同じものが大量に建てられたら、誰でも新しい方が良いに決まっています。築年数とともに競争力を失っていく住宅。大家はインカムがなくなり、リノベーションなどの追加支出を余儀なくされる。最初に建てたバラ色の計画なんてあったもんじゃないですよ。

大家業ってそんなに楽ではないです。
賃借人も様々です。平気で家賃を滞納する人も少なくありません。
そうなった場合、どう対処しますか?
賃借人が夜逃げをしたとしても、部屋の中に残された動産を勝手に触ったら「自力救済」といって、不法行為になります。ちゃんと裁判所の判決を待たなくてはなりません。裁判の判決がでるまで約6ヶ月。その間は当然賃収はありません。日本の法制は大家に非常に不利になっているのです。

住宅余りの現在において、建てること、そして大家になることは非常にリスキーな選択なのです。

でも、価値を失わない住宅もある。
例えば、有名なビラ・シリーズ。一度目にしたら忘れられないこの造形。
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ビラ・モデルナ

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ビラ・ビアンカ

何度見ても飽きません。建てられたのは東京オリンピックの頃。老朽化が目立つ部分もありますが、今でも人気が衰えない住宅の代名詞と言っても良いでしょう。もちろん、賃料の下落も同年代に竣工した建物と比べれば格段に小さいです。その人気の理由はもちろん、このデザインにあると思います。二つと無い美しいデザイン。無機質に言ってしまうと、いつまでもこのデザインを求める「需要」が「供給」を上回っているんですね。
どうせ大家になるなら、こういった建築の大家になってみたい。そう思います。

浅井

by r-store_asai | 2013-01-30 11:42 | ハンサムな家

R-STOREがつたえたいこと(閑話休題)

こんにちは。R-STOREの浅井です。
年始早々妹島さんトークで盛り上がってしまったのですが、たくさんのご意見有り難うございました。

ということで、ちょっと閑話休題です。

弊社が運営しているサイトR-STOREの「R」はRenovation,Rethink,Recreation,Re・・・・ 「○○○をやりなおす」という意味のRです。

不動産や建築にまつわる常識(と思われている)ことや、慣習を、新たな視点でもう一度見直してみよう。そうすれば、もっと新しい、快適でリラックスできる暮らし方や働き方ができる。自分自身の経験から、本当の意味での豊かなライフスタイルを伝えたい。そう考えています。

実はそう思うようになったきっかけの出来事があります。

前職のオフィスが中目黒近くの目黒川沿いにあったときのこと。

桜満開の目黒川沿いを昼休みに歩いていると、ふとある事に気づきました。川沿いに建つマンションが全て目黒川に背を向けているのです。

目黒川は山手通りから見て北側にあります。目黒川と山手通りの間に建つマンションにとっては目黒川が北側で山手通りが南側なんですね。日本のマンションのセオリーは・・・そう、南側に窓、北側に玄関です。

盲目的にそのセオリーに従って建てた結果、美しい桜並木に向けて窓ではなくドアを向けたマンションが出来上がったんですね。

しかし、たとえ南向きだとしても、目の前にある美しい桜並木に背を向けたマンションが良いのでしょうか?

私はそうは思いません。不動産は場所に依存します。その場所に建つ不動産は一つだけなのです。だからこそ、場所との関係性は大事にしなければいけません。目黒川沿いのマンションは、そうたくさんは建てられないのです。

それに、木々や花を愛でるには北向きが良いということを知っていますか?

日本人は日当たりが良いということで南を好みますが、草木も同様に南がすきなのです。ヒマワリを考えてください。太陽に向かって咲きますよね。我々が南を向いていたら、ヒマワリの背中しか見ることができません。北側から見るからこそ、ヒマワリの美しい姿を愛でることができるんです。

我々が思い込んでいることでも、見方を変えると全く別の楽しみ方や良さがあります。
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有名な近代建築の巨匠、前川国男の自邸
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北側に大きなお庭があります。理由は前述の通りです。



R-STOREでは、不動産をもっと自由に楽しめるように、皆さんをご案内いたします。

これから、どうぞよろしくお願いいたします。


R-STORE代表 浅井

by r-store_asai | 2013-01-16 10:55 | ハンサムな家

プリツカー賞受賞建築家のつくる家

こんにちは、R-STOREの浅井です。

妹島和世さんという女性建築家をご存知ですか?
プリツカー賞という「建築界のノーベル賞」とも呼ばれる賞を日本人女性としては初めて受賞した「超」がつくほど世界的にも有名な建築家の方です。
透明感ある作風が特徴で、柱はできるだけ細く、床はなるべく薄く、なるべく壁は作らずに、といった調子で、出来上がった作品はどれも驚くほど透明で、(雰囲気が)軽く、まるで地面の上に建つ建築物ではないような印象を受けます。日本では「金沢21世紀美術館」の設計をされたと言えば通りが良いかも知れませんね。

そんな妹島さん設計の住宅をR-STOREで募集しています。

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やはり、透明。
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どこまでも透明。
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透明・・・・
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バスルームにも大きな窓が。

こんなこと、書くと怒られてしまうかもしれませんが、「賃貸物件」としては正直苦戦しています。何しろ竣工から約1年、まだ空室が目立つ状態なのです。「賃貸物件」は家賃収入を目的として建てるもの。「世界の」妹島さんを設計として招聘しながら、この状態ですから、大家さんはさぞ肩すかしを喰った気分でしょう。

改めて「建築業界」と「不動産業界」の隔たりを感じざるを得ませんでした。

おそらく、この集合住宅は「新建築」をはじめとする多くの建築専門誌を賑わせた事でしょう。建築界としては、大いに話題となったに違いありません。
しかし、不動産屋の視点から見れば、まったくもって入居者のつかない不人気物件。不良在庫です。
誤解を恐れずに言えば「芸術」と「経済活動」の間にある大きな隔たりが、ここには存在します。
建築家の建てる集合住宅ほど、これが顕在化されるモノは無いと私は思っています。

この大きな隔たりを少しでも無くす事は、R-STOREの活動目標の一つでもあります。世の中にはハウスメーカーや大手のディベロッパーでは考えもつかないような素晴らしい建築を建てる建築家もいらっしゃいます。そういった方々の住宅の魅力をキチンと伝えていきたい。まだまだ建築家という職能の存在すらあまり意識されていない方もいらっしゃいます。住宅はハウスメーカーで建てるモノだ、建て売り住宅を買うモノだ。そういう方は、ぜひR-STOREを見ていただき、建築家の住宅の魅力の一端を感じて頂ければと思います。

その一方で、建築家の方には建築を「実験の場」にしないでくれ、と言いたい。妹島さんの作風は魅力的ですが、果たして、それをそのまま住宅とすることが適切なのか?アカデミックな建築界ではウケるかもしれませんが、現実の経済社会では全くウケなかったというのもまた現実なのです。
もちろん、資本主義経済下で大家さんがどの建築家に仕事を依頼し、どのような建築を建てるのかは自由です。双方納得の上だから良いじゃないか、と言うのも道理です。
でも、建築には「風景」をつくるという「公」としての役割もあります。
この住宅が、ずっと空室のままで、まるで幽霊屋敷のようになっていったとしたら、それはこの街の風景にとってプラスになっていると言えるでしょうか?建築見学者は増えるかもしれませんが、街の魅力は失われるでしょう。

幸いにもこの住宅も1年かけて8割程度は満室となったようです。しかし本来の住居という役割ではなく、オフィス用途が多いようですね。確かにここまでスケスケでは日常生活もはばかられるというものです。

建築家は人のお金で自分の作品をつくるから、こういった事態が起こるのではないかな、と思う事があります。入居者が入らずに、大家さんがいくら困っても建築家はノーリスクなのです。10年ほど前でしょうか、かの安藤忠雄氏が講演で「建築家は人のお金で好きなモノが建てられる。こんな良い商売は無い。」と言っていました。そのころは何とも思わなかったのですが、多くの建築家がこんなマインドでいるとしたら、先が思いやられます。
例えば、「建築家は総工費の10%を必ず負担しなければならない」とか、そういった法令をつくれば、コスト管理や、その後の入居者管理まで真剣になり良いと思うのですがいかがでしょうか?
たくさんの反論を頂きそうですが(笑)。

R-STORE 浅井

by r-store_asai | 2012-12-26 10:41 | ハンサムな家

柿の実のなる家にて。

こんにちは。R-STOREの浅井です

最近、「これは!」という素敵な家に出会いました。

皆さん、「桃栗三年柿八年」ということわざはご存知ですよね。実が成るまで桃、栗は植えてから三年、柿は八年程度かかるということ、転じて「何事も事を成すには時間がかかる」ということだそうです。

ある日訪ねた古い木造の日本家屋、見ればお庭に柿の木が。しかも鮮やかなオレンジの実がたわわに成っているではありませんか。
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しかも、柿の木を囲むように濡縁が。
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家の中は和室です。やっぱり濡縁には和室が似合う。
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この住宅、調べてみると8年どころか、築39年。良い歳したおじさんです。
しかし、新築に柿を植えたとて、実をつけるのは8年後。しばし、濡縁にたたずみ、この庭の風景をつくりあげてきた時間に想いを馳せるのでした。

日本は戦後の住宅不足から始まり、高度経済成長期を経て、多くの住宅を建設しました。それが多大な富を生み出してきたのも事実です。しかし、既に住宅は満ち足りて、現在では日本に存在する住宅の15%程度が空家という事実。また、建物の建設、解体が与える環境負荷を考えると、これからは新築だけではなく、こういった、ちょっと良いおじさん的な住宅にも目を向ける時なのかもしれません。

こういうと語弊があるかもしれませんが、私は古い家を買ったり、借りたりしようとするとき、その家が歩んできた歴史を買ったり借りたりするような感覚になります。この柿の木をここまで育てた、39年の歴史を、毎月10万5千円で借りる事ができるなら安い!なんて思ったりします。

イギリスでは築年が古い住宅ほど価値が高いと聞いた事があります。例えば新築よりも、築100年の住宅の方が高値で取引されるのです。
それは、すなわち100年という時間を取引しているのでは無いのでしょうか?

人間は時間を勝手に巻き戻したり、進めたりすることは出来ません。今日植えた柿の木に、明日実を付けることもできません。これは時間だけに許された魔法のようなものです。

そう思うと、古い住宅も素敵に見えてきませんか?


浅井

by r-store_asai | 2012-12-10 13:39 | ハンサムな家

六本木で森の中?

こんにちは、R-STOREの浅井です。

乃木坂 六本木で森の中

今日はこの物件の話です。

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この物件が建っている場所は、以前「坂倉建築研究所」という設計事務所があった場所です。
この事務所を開設したのは坂倉準三。かのコルビュジエに師事して、日本のモダニズム黎明期を支えた偉大な建築家の一人です。

学生時代にアルバイトで何度か脚を運んだことがあります。
サヴォア邸を思わせるようなピロティ形式の事務所で、周りには大きな木が良く育っていました。
六本木なんですがとても閑静で、夏でも涼しかった記憶があります。隣は磯崎新のアトリエで、壁面を緑の蔦が覆っていました。裏側には外人用のマンションがあって、そちらも趣味の良い建築で、緑にあふれていました。
まあ、都心にありながら、およそ齷齪と仕事をすることが似合わないような場所でした。

2年ほど前、ふらっと覗いてみると、事務所があるはずの場所に新しい集合住宅がありました。
それが、この物件です。「乃木坂 六本木で森の中

「ああ、ここもか」と感傷的な気分になったのですが、意外にも建築が素敵で少し周りを歩いてみました。その集合住宅が建ったこと以外は以前のままでした。

その集合住宅も、なぜかわからないですが、妙な貫禄があり、その理由はなんだろう?と考えてみると、周りの木が大変良く育っているんですね。
答えは簡単で、木を上手によける設計になっているんです。だから、建物は雁行してて、その結果、平面にも少し無理が出ていて、ちょっと使いづらいところもありそうです。

土地の有効活用や投資という視点からみればベストの設計では無いかもしれません。

でも、その結果として、この集合住宅は新築でありなが50年はそこにあり続けているだろう、針葉樹の森を窓から間近に眺めることのできる、都心では考えられない眺望をえることが出来ています。そうですね、本当に軽井沢や那須に来たかのよう。

近視眼的に考えれば、設計費、建築コストは高いだろうし、だからといってマーケットの相場と乖離したべらぼうな家賃はとれないわけで、不動産投資としてのパフォーマンスはイマイチかもしれません。
でも、この得難い環境を残すという英断をしたこの物件は、30年後も同じパフォーマンスをするでしょう。なぜならオンリーワンの物件だからです。そして、さらに深い緑に囲まれて、六本木の風景の一部となっていくんだと思います。そう、いわゆるヴィンテージマンションですね。
他の古い物件の稼働率が下がってくるのを尻目に、安定した収益をたたきだす。そういった物件になると思います。

こういった長い目線で不動産を考えると、本当に日本の財産となる建築が増えていく、そうありたいと思っています。

R-STORE浅井

by r-store_asai | 2012-11-30 13:10 | ハンサムな家


リノベーション、デザイナーズ、改造OK,賃貸住宅のセレクトショップR-STOREのハンサム社長浅井佳が綴る、住宅やライフスタイルのこと。


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