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カテゴリ:不動産屋( 13 )

不動産屋のブランディング

こんにちは。R-STOREの浅井です。

最近企業のブランディングについて考えさせられる機会が多い。
弊社は不動産会社である(今のところ)。
不動産という商品の特性として、原則的に不動産会社であれば誰でも同じ商品を扱うことができるという点がある。Aというマンションを弊社でも仲介することができるし、B社でもC社でもエイブル社でも、アパマン社でも扱うことができる。そしてAというマンションのクオリティはどの会社で仲介してもらっても一緒である。
さあ、そういった状況の中で弊社のブランディングはどうあるべきか。
ブランディングとは率直に言えば、多くの同業他社の中から弊社を選んでもらうためにはどうすれば良いかということに他ならない。
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レッドブル派です。

モンスターとレッドブル。同じエナジードリンクで成分にもほとんど違いがないのに、レッドブルを選んでしまうのはなぜか?それこそがブランディングの本質である(ブランディングの専門家でもないのに、言い切ってすいません)。

Aという同じ商品を扱う複数社のなかから弊社を選んでいただくにはどうすればよいか。最も簡単なのは「価格戦略」だ。仲介手数料を半額、もっと言えばゼロにする。誰だってお金を払わなくてよいなら払いたくはない。ただこれは「簡単に真似できる」という点で、ブランディングとは対局にあるやり方である。今日、この瞬間から僕自身が決断しさえすれば弊社でも実行可能である。だからブランディングにはなりえない。ここは重要なポイント。真似されてはいけないのがブランディングである。逆に言えば真似できないのがブランドなのだ。

Aという同じ商品を扱う以上、商品による差別化はできないのが不動産屋の宿命。では、何をもってブランディングしていくのか。ウェブサイトの格好良さとか見やすさとか、そういったこともあるけれど、それも真似できるし、実際にR-STOREより格好良いウェブサイトなんて星の数ほどある。だからとても大事ではあるけれど本質的ではない。

では何か。実は答えは簡単というか、これしかなくって「人」。そしてその人だからこそ伝えられる情報。R-STOREのウェブサイトに価値があるとすれば、そのデザインとか使いやすさではなくって、その全ての情報がR-STOREの中にいる「人」たちのオリジナルであるということだ。

そしてその情報に魅力を感じてもらい問合せていただいたあとのお客様とのコミュニケーションのクオリティ。R-STOREはウェブサイトの評価をいただくことも多いが、実は嬉しいことに問合せ以降のコミュニケーションの部分をお褒めいただくことも多い。ここも「人」が関与する部分。

だから、R-STOREは「人」で選んでもらえるような会社になりたい。それこそが弊社の目指すブランディングだ。
そしてどういう「人」であるべきなのか、その指針・哲学のようなものを明文化していく作業を今まさに行っている最中である。

それと関係あるんですが、R-STOREのFBページがあります。
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R-STOREのFBページです。

今までは物件の紹介だけをしていたんですが、ちょいちょいR-STOREの中の「人」を登場させるようにしました。
まだ投稿に慣れていないのでぎこちなさが残りますが、みんな一生懸命盛り上げようとやっていますので、温かい目で見ていただけると嬉しいです。それとコメントなどもいただけると、一生懸命返信します!

こんなところで。

R-STORE 浅井

by r-store_asai | 2015-02-18 11:40 | 不動産屋

繁忙期の不動産屋が契約を急ぐ理由。

こんにちは。R-STOREの浅井です。

2,3月は賃貸不動産業界的には繁忙期とされていて、この2,3ヶ月で年間の半分を売り上げると言われています。
逆に言えば、この時期に売上がないと、年間を通じて壊滅的な打撃を受けるのが賃貸不動産関連業種だということになります。
だから、どの不動産会社も必死です。「内覧してから申し込みじゃ遅い」とか「内覧したら当日契約してくれ」とか、「マジすか???」というようなことを不動産屋から言われ、不動産屋に騙されてるんじゃないか?と不安になる方もいると思います。確かに不動産屋は自分たちの売上にも必死なので、あの手この手で煽ってきます。

ただ、不動産屋の言うことは、別にブラフではなく、この時期は本当に物件の動きが早い。日々、もっと言えば時間単位で状況は刻々と変化します。他の時期であれば1日待っても良いところが数時間でお気に入りの部屋に他の方から申し込みが入ってしまったりします。

不動産という商品が、他の商品と大きく異なる点が2つあります。
一つは「同じ商品は2つと無い」ということ。そしてもう一つは「同じ部屋を複数の不動産屋が扱うことができる」ということです。感覚としては一点もののアートを想像してみてもらうと近いかもしれません。

ゴッホの「ひまわり」は世界に1点だけです。この世界に1点の商品を手に入れたいと思ったら躊躇してられないですよね。オークションにかかったら、なんとしてでも勝ち抜かなくてはなりません。しかもアートの場合オークション会場はひとつですが、不動産の場合オークション会場は無数にあるのです。そこら中にある不動産屋がオークション会場です。あらゆる場所でオークションが行われている。しかも他会場の状況はわからない。その中で勝ち抜くには、スピードが勝負なんですよね。

我々も急かしたいわけではありません。でも急かさずに他の方に物件を先に取られてしまい、それをお伝えしたときのお客さんの落胆した顔を見るのは、急かされたことで訝しがる顔を見るよりももっと嫌なものなんです。

ということで、若干ポジショントーク気味に聞こえるとは思いますが、この時期に急いでいただくのは、それなりの理由がある、というお話でした。

あ、アートの話が出たので、ついでですがaRts STOREがリニューアルオープンしております。色々と不具合があり、アイドリング中ですが、来週くらいには正式発表できると思います。
自分が思っていたよりも、楽しいサイトになったのでちょっと先んじてリークさせてください。
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マウスオーバーするとアートの値段が出ます。アートの値段って不思議ですよね。ゴッホは数億円ですから。


こんなところで。
R-STORE 浅井

by r-store_asai | 2015-02-04 18:37 | 不動産屋

これからの新築賃貸マンションどうあるべきか考えてみた。

こんにちは、R-STOREの浅井です。
先日、とある大手ゼネコンの方々の前で、今後の賃貸住宅のあり方について少しお話させていただく機会を得た。
そのゼネコンさんは、今まで分譲を中心に行っていて、賃貸のノウハウがほとんどなく、今後賃貸住宅建設に参入していくにあたり、外部の知見が欲しいということでお招きいただいた。

しかしながら、現在の日本の不動産を取り巻く状況の中で「空き家問題」というのは最もホットなトピックの一つであり、東京だけで見ても、下表のとおり約60万戸の空室がある状況の中で、その空室をどうすんのかという問題や、人口減ってるのにまだ住宅は必要なのか、みたいな構造的問題を脇においておいて、新たに賃貸住宅を建てちゃうってことが良いのかどうなのか、しかもそれを良しとするようなお話をするのが良いのかどうなのかと一抹の戸惑いを感じる一方で、でもやっぱり資本主義社会の中で利益を生む可能性が高いところにお金が投下されるのは必然で、これは贖えない流れなのであって、むしろ市場競争力のない空き家の方がスクラップされるべきだなんてことも思いながら、どんなネタを話そうかと考えたわけです。
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空き家問題待ったなしです。


でもね、シンプルに考えるとやっぱり空き家になっちゃうようなモノつくるなよ、と。先日の日経にも載ってましたが、ディスポーザーや消臭機能が市場競争力を上げるような書き方なんですが、「マジで?」って感じで。そんな部分で勝負するのが本質的なのか?と。技術なんて日進月歩だし、明日にはより高性能な製品がでているわけじゃないですか、真似できるわけじゃないですか。そんなところで勝負して、より新しいマンションに同じ設備を真似されたら、どう考えても古い方が競争力を失うわけで。そもそも本質的な魅力を備えてないから、もう設備で負けたら一気に負け確定。そのまま賃料下げ続けて、空室を増やし続けてっていう負のスパイラルにはまるわけですね。
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この発想の貧困さはマジで残念すぎるレベル。

正直、こういう設備を備えて、フリーレントとかつけて、ちょっと入居者サービス充実させれば、瞬間風速的に賃料を上げるのなんて訳ないんですよね。でも、それを長続きさせるのが難しい。せっかく家賃あげても2年で退去されて、賃料下げて募集してたら意味ないわけです。

逆に、僕達は「長期優良賃借人」とか言ってるんですが、本当にその物件のことを好きになって、好きだから丁寧に使って、好きだから長く住んで、好きだからその魅力を周囲の人に振りまいてくれる「長期優良賃借人」を獲得することこそ、目指すべき姿勢なのではないか、と。好きになることって愛着を持つことで、愛着をもったものって手放したくないのと同じように、住んでいる住宅に愛着を持ってもらえれば良い方向にスパイラルしだすわけです。で、愛着を持ってもらえる仕掛けをどう作るかというのが、昨今で言えばDIYだったり、カスタマイズ賃貸だったり、ちょっとリノベしてみたりってことだったりするわけですよね。

僭越ながら、そんなことをお話させていただきました。
住宅は供給過多だと言いながらも、いろんな事情で一定数は建てていかなければならないわけで、どうせ建てるのなら、ディスポーザーより好きになれる魅力を備えて欲しいな、と。そう思います。

あ、それと会社ごとですが、事務スタッフを募集しております
フレキシブルに働きたい子育て中の方など、大歓迎です。
ご興味のある方、こちらからぜひ。

※こちらの募集は終了いたしました。

R-STORE
浅井

by r-store_asai | 2015-01-28 14:44 | 不動産屋

逆上せた頭に氷水をぶっかけられた夜。

こんにちは、アールストアの浅井です。

昨日は久々に刺激的な夜を過ごした。
同業者の集まり、つまり不動産賃貸業者の集まりに参加して、とある会社の社長のお話を聞く機会に恵まれたのだが、それがとても刺激的だった。

R-STOREはウェブを主戦場にしていて、実店舗を持っていない。だからこそできることがあるし、それが他業者との差別化になっていると考えている。それに、ここまではそのモデルでよくやっていると思っていた。収益も安定し新規事業も試みている。
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本文とは関係ありませんが、逆上せた頭でつくったR-STOREトート。お客様に契約書類を持ち帰っていただくのに、紙袋じゃあまりに寂しいと思いつくりました。


お話をお聞きした会社も、数少ない似たようなスタイルの会社で、実店舗はあるものの、集客は自社のサイトで行っている。集客力も相当なものである。

でもおそらくサイトでの集客はR-STOREの方が多いと思う。ざっと比較すると倍くらいは違う。でも逆に会社のパフォーマンス(つまり売上)で見ると、倍から3倍の差をつけられている。

これが何を意味しているかというと、収益機会は僕達の方が多いはずなのに、それを全くモノにできていないということだ。
そして「不動産賃貸の事業に関しては、ある程度まで深堀りできたよね」と僕が考えていたことが全く浅かったということだ。もっともっとやるべきことはあるし、もっとできるサービスもあるということだ。

サイトの集客だけを見ると、おそらく僕達はある程度のことができてきたのだろう。もちろん満足することはないし、今も常に改善の余地がないかを探している。
でも、実際にお客様とコンタクトする部分、サイトから問合せをいただいて以降のサービスについては、どこまで深堀りできていただろうか?
集客で勝って、売上で負けている。この差はまさにリアルなお客様とのコンタクトの部分での差なのだ。R-STOREに200人のお客様がいらして、その会社には100人のお客様がいらっしゃる。R-STOREで契約される方が10人だとしたら、その会社で契約する方は30人いる。業務効率で見れば実に6倍だ。

品よく爽やかで、お客様にストレスがないようなスタイルを目指すなかで、実は「もっとやってほしい」というお客様の希望や、「もの足りない」というお客様の不満を見落としてはいなかっただろうか?不動産屋の押しの強い営業を敬遠する中で、本当はもっと背中を押してほしいお客様の背中をちゃんと押してあげることをできていなかったのではないだろうか?完成してもいない自分たちのスタイルに、ある種の満足感を覚えてしまってはいなかっただろうか?

一番の反省は僕自身が少し慢心していたということだ。その事実に圧倒的に気付かされた昨日は、その悔しさで完全に飲み過ぎて、タクシーの中に携帯電話を忘れる始末だった。

まだまだやるべきことはある。やらなければいけない。周りから少しちやほやされて逆上せた頭に氷水をぶっかけられたような夜だった。

M社長、H社長、本当に良い機会をありがとうございました。

R-STORE 浅井

by r-store_asai | 2014-11-26 11:33 | 不動産屋

不動産屋のUX

こんにちは、R-STOREの浅井です。

昨晩、コンサル会社を経営している友人と飲みながらR-STOREの事業について色々と意見を交わした。その中で「管理業務をやらないのか?」、そして「SUUMOのような広告サイトとして運営しないのか?」という疑問をぶつけられた。話をしながら、自分の頭のなかも整理されたので、備忘録も兼ねてつらつらと。

まず管理業務はやらない。おそらく今後もやらない。R-STOREがある以上やらない。管理業務は不動産業者が安定収入を得るためにもっとも良いと言われている事業で、どの不動産会社も管理戸数をどれだけ伸ばすかということに注力していたりする。だいたい家賃の3%〜5%程度が管理報酬で、8万円の住宅を3,000戸管理していたら、毎月720万から1200万ほどの収入があることになる。でかい。それに賃借人がいる間は延々と入ってくるから安定する。

でも、我々がやらないのは管理業務をすることで、管理物件を優先的にR-STOREで紹介しようとするインセンティブがはたらくのを避けたいからだ。管理物件が空室になったら管理報酬は入ってこない。管理報酬を得るためには管理物件を満室にしなければならない。だから、どうやっても管理物件を優先するインセンティブが働いてしまう。でも、それはユーザーにとっては関係ないことで、ユーザーの期待は「良い物件を見つけられる」ことであって、「管理物件を紹介してもらう」ことではない。きっと、そういった静かな裏切りがユーザーの離反を招くのだ。だから、やらないことに決めた。いっとき受託していた管理物件もすでにすべて契約を解消させていただき、他社に引き受けていただいた。

次に広告サイトとしての運営の可能性だが、今までは

「事前にお金をもらってしまうと、広告主のバイアスのかかった物件紹介になってしまうからやらない。」
「ユーザーは物件の広告を求めているのではなく、純粋に良い物件を知りたいだけだ」

と言っていたのだが、R-STOREに媒体としての力があるのであれば

「広告料は頂きます。しかし、お金を頂戴したからといって掲載できるわけではありません。我々が良くないと判断すれば掲載できない場合もあります。掲載する場合であっても、僕達なりの記事をかかせていただきます。広告主様の指示は受けません。悪い部分も書きます。」

と強気に言い切ればよいだけで、それができれば、物件のクオリティを保ちつつ広告サイトとして運営もできるだろう。
SUUMOなどの場合は、SUUMO自体は問い合わせを集める機能だけを持っていて、実際の物件案内は広告主である不動産会社が行うから、エリアに縛られず全国展開もできるかもしれない。会社の業容拡大を考えると良い戦略かもしれない。

そういった友人の指摘は確かに的を得ていて、一瞬納得しかけたのだが、やっぱり何か引っかかって少し考えた。で、出た結論は、やっぱり問い合わせだけではなく、案内をして、交渉をして、契約のお手伝いをして、その一連のユーザーの体験、いわゆるユーザーエクスペリエンス(UX)こそがR-STOREの本質なのではないか、ということ。僕たちはサイトだけではなく、不動産を借りるというUXを最高のものにしようとしているわけで、だからサイトだけで終わらず、案内の仕方から、契約を行う空間から、契約後のお礼のハガキのデザインまで、こだわりたいと思っているわけだ。
だから、やっぱり問い合わせ以降の部分を人任せにはできないんだよなあ、と。
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契約が終わったお客さまにお送りするハガキ。soda-designの柴田さんにデザインしていただいた。これが、引っ越し直後のお客様のお部屋に貼ってあったのを見た時は感激した。

とても効率的な経営とは言えないと思うけど、インターネットではこちらの顔が見えない分、嘘や裏切りがないようにしないと、簡単にユーザーにそっぽを向かれてしまうと思っている。だから面倒なことかもしれないけど、自分たちですべてのクオリティをコントロールしながら、ユーザーの期待に答え続けることが必要なのだ。だから、なかなか業容は拡大しないし、エリアも相変わらず東京だけだけれど、それで良いと思っている。業容拡大は新たな事業をつくることで行っていく。

そんな話をつらつらとしていたら、最後寝落ちしてしまって、友人には悪いことをしてしまったのだが、自分にとっては頭の中が整理されたとても有意義な時間だった。どうもありがとう、とこの場を借りて。

こんなところで。

R-STORE浅井

by r-store_asai | 2014-11-05 13:39 | 不動産屋

リノベーション大消費時代。

こんにちは。R-STOREの浅井です。

婚活リノベーションマンションというのが話題になっています。
33平米のワンルームには、堂々とバスタブが鎮座して、中央にはポールダンス用のポールが立っています。ここに住むと結婚適齢期の女性の魅力がさらに磨かれるらしいという話。

ダンス用のポールは、柔軟性や筋力とともにセクシーな仕草を身につけるのに役立つ。なるほど。
開放的なバスタブでは、本人は本を読みながらリラックスし、彼氏はソファでくつろぎながらときどきおしゃべりをゆったりとした時間をすごすことができる。なるほど。
他にはキッチンは広く、料理がしやすい。自然素材を使っているので体に負担がない。防音効果が高くストレスを感じにくい。などなど。

実際のところ、僕がこの部屋を訪れたらポールを見て驚くと思いますし、そこに肢体を絡めてセクシーに誘惑されたら、かなりドン引きすると思います。目の前で堂々と風呂に入られても目のやり場にこまるタイプですが、感じ方は人ぞれぞれなのでコメントを避けるとして、全体的にデザインは素敵だと思うし、新しい住まい方やライフスタイルを提案しているという点でも良い物件ではないかな、と思います。賃貸にされるのであれば、R-STOREでもぜひ紹介したいと思います。

じゃあ、なんでこのリノベをブログで取り上げたの?というと、これを「女子力が上がる、女性向け婚活マンション!」と言って売りださなければならないくらいリノベーションが当たり前になってきてるんだなあ、感じたからです。もうリノベーションだけでは市場で差別化できない時代。an—anでもリノベーションを特集するくらいですから、完全にリノベーションというワードは消費されきったと見てよいでしょう。リノベーションというワードだけで売れれば、何もポールや風呂をリビングに設置するという荒業にでなくても良いわけです。

いっときガラス貼りの風呂が流行りました。あのときはまさに「デザイナーズ」という言葉が消費されている真っ最中だったんですが、今はリノベーションがそのステージに入っているんですね。
ガラス貼りの風呂は、流行りが一巡すると「実は水垢の掃除がめちゃくちゃ大変」という事実にみんな気づいてしまって、今では逆に物件のマイナス要素になってしまうこともあります。

おそらくこのポールやバスタブも、そのような目で見られる時代がすぐくるでしょう。そのくらいリノベーションは食いつくされてきています。

ただ、デザイナーズブームが住宅全体のデザイン性を底上げしたように、この現象はリノベーションがいよいよ市場に定着し、空前の空き家時代に住宅のストックの活用が進んでいるという証拠でもあるので、喜ばしいことでもあります。ただ、個々の事例を細かく見ていくと、かつてのデザイナーズのように10年後には見向きもされないかもしれないリノベーションを量産しているように感じることもあります。そうなれば、せっかくのストック活用が空き家を増やすという皮肉な結果も。

不動産投資の観点からも、リノベーションは魅力的ですが、不動産投資は借り手がいてこその投資商品。10年後に「借り手がいない」「バスタブの位置を移動するのに数百万かかった」なんてことがないように、デザイナーも大家さんも長期的な視野でリノベーションに取り組むことが必要ですね。

そんなことを考えさせれる物件でした。

こんなところで。

R-STORE浅井

by r-store_asai | 2014-10-29 12:55 | 不動産屋

申し訳ないけど、お客様の本気度も知りたいのです。

こんにちは、R-STOREの浅井です。

渋谷の不動産会社に行った。事前に連絡は入れており、物件はご覧いただけますとのことだった。
後の予定があったので、何時までしかいられませんけど、よろしくとは事前に伝えてあった。
ところが、話を始めてから何度も繰り返し、見に行くのは最終の確認であり、行ったら決めてもらいます、
みたいな言い方をされる。
写真を何度も見せて、この部屋で本当にいいんですねと、ホントしつこい。
でもさ、いくら写真で見たからといって、部屋の広さを体感できるものかねと私は思う。
いや、私は商売なので、う~ん、こんくらいだろうなと想像できるけれど、
大抵の人に●㎡がどのくらいがリアルに感じられるとは思えない。
どうやら、彼は下見に行って、それでそこに決めてもらえなかったらすごく嫌だと思っているらしい。
「いや、だから見なきゃ、分からないのに、見ない前に決めてくださいねっておかしいでしょう」
「でも、見に行くのは最終確認なんですよ」みたいな不毛なやりとりを繰り返すこと1時間半...(続き


中川さんのこのエントリーを読んで、こういう不動産屋さんって確かにいるよなあ、と。不味いよなあ、と。こういう不動産屋がいるから業界全体のイメージダウンになるんだよなあ、とか思った反面で、その営業マンが「下見にいったら決めてくれ」と言ったのも、さすがにそんな言い方はしてはいけないと思うけれども、言いたくなる気持ちも少しわかると思った。
もちろん、この人は論外。もちろんお客さんは決めなくても良いし、もっと言えば申込後だって契約さえしなければキャンセルは可能。だから「ハイハイ、わかりましたよ」とか言って見に行ったとしても、別に申込書を書く必要なんてないし、それについて咎められる筋合いもない。

一方で、こういう言い方をしたら誤解されるかもしれないが、我々だって申込をしなさそうな人より、しそうな人の方を優先して案内したいし、引っ越し予定日が先の人より、直近の人を案内したい。これを「自分の売上げのためではありません」とは言わない。売上げはあげたい。でも、もっと根本的には結局不動産というのは一つしかないから、その部屋が埋まってしまったら同じ部屋というのは紹介できない。だから、その瞬間に、より強くその部屋に住むことを求めている人に提供することが、お客さんにとっても、大家さんにとっても、我々にとっても一番ハッピーなソリューションだと思っているからである。
実際に、弊社で申込をしてくれたお客様が「絶対契約しますから」と言いながら、契約直前に「やっぱり他の物件に決めました」と言われ、キャンセルされるケースは頻繁にある。その場合、その方の契約準備を進めている間、別の方がその物件の内覧希望をくださっても基本的にはお断りするし、事情を話すと「一番手が進んでいるなら結構です」と言われることがほとんどなので、その物件の営業はほとんどしなくなる。するとキャンセルされたこと自体もダメージだが、その方のために物件を押さえている期間の機会損失のダメージも相当なものなのだ。その方よりも、もっと熱烈にその物件を求めている人がいたかもしれないのに、それをみすみす逃しているかもしれないのだ。
私たちが仲介手数料をいただけなかったことも残念だが、大家さんにとってみれば二重、三重に迷惑な話である。

だから、お客様の本気度を把握することも、私たち仲介業者のかなり大事な業務であり、能力であると思っている。だからお客様の本気度をはかるような質問をすることもあるし、試すようなことを言うこともある。内覧はやめてほしいと言うことすらある。本音をどのように吐き出させて、いかに本気度の高いお客さまを選ぶかというの結構重要なのだ。

件の営業マンの発言がそういう気持ちだったとは到底思えないけれども、少なくとも我々はそんなことを考えながら、お客様とコミュニケーションをしているつもりなので、少しでもご理解いただけるとありがたい。

こんなところで。
R-STORE 浅井

by r-store_asai | 2014-07-30 17:42 | 不動産屋

キュレーション力。

こんにちは。R-STOREの浅井です。

6月14日の日経に気になる記事。

「パルコは今秋から、入居テナント100店で働く店員約500人がえりすぐった衣料や雑貨を販売するインターネット通販を始める。それぞれの店員が商品選定から在庫管理、出荷まで手掛け、販売実績は店員の成果として報酬に反映する。売れ筋の変化などを迅速に伝えられる販売現場の強みを生かし、実店舗とネットを融合した新サービスで顧客拡大を狙う。パルコが始める電子商取引(EC)は、専門家が商品を選別し、提案する「キュレーションEC」と呼ぶサービス。検索履歴を基にコンピューターがお薦め商品を提示するネット通販に比べ、流行に敏感な目利き役が提案するため、消費者も納得して購入しやすい」

分かっていたことではあるけど、必然的な流れだろう。アマゾンや楽天のように、とにかく多くの情報を集めることは、もちろん有益だけれども今度は多くの情報から何を選び取るのかが難しい。そこで「ユーザーレビュー」というものが一つの指針になるわけだけれども、量産品でなければそもそもレビューは成立しない。アパレルであればユニクロやMUJIではレビューが有効だけれでも、小ロットのオリジナルデザインなどはレビューには適さない。レビューしている間に売れてしまうだろうし。そこで、ショップ店員によるキュレーションが有効だろうということである。いくつもの商品を間近で見ている目の肥えた店員が商品をキュレーション=選別しておすすめすることにより、その商品にある種の付加価値を与えて、より消費者が選びやすくしようということだ。

不動産も当然のことながら量産品ではない(本来は無い。量産品っぽい住宅もたくさんあるけど、環境が違えば同じ商品でも異なるものとなる、とする)。一つ一つが異なる特性を持っている。
一方で2日前くらいの日経に「賃貸住宅の着工数が昨年比15%増」と載っていた。賃貸住宅はどんどん増えている。人口はどんどん減っている。つまり空室はどんどん増えていく一方だ。空室が増えているということは、消費者の選択肢が増えていることと同義である。この状況は膨大な情報があふれているインターネットと似ていると見ることもできる。選択肢が増えれば増えるほど、本当に自分が欲しい一つを見つけ出すことは困難になる。だからこそ、キュレーションが求められている。いや、賃貸住宅ほどキュレーションが必要な業界は無いだろう。何しろすべてがオンリーワンだし、試着も返品もできない。

そう思ってR-STOREが始まって早7年。より一層メンバー個々人のキュレーション力が求められる環境になったと思う今日このごろである。

R-STORE 浅井

by r-store_asai | 2014-07-02 16:52 | 不動産屋

「R-STOREの使い方」

こんにちは、R-STOREの浅井です。

先週R-STOREの「R」の意味するところについて、書いたのですが、要するに私たちは、不動産の流通や慣習を「Re」したいんですよ、と。そういうことなわけです。
ということで、私たちは不動産屋さんで家を借りるというプロセスをもう一度Rethink(考え直す)してみようと。結果的に私たちもお客様も、オーナーさんも私たちが新たに創造しなおしたプロセスを通じて、楽しくハッピーになれれば良いな、と。そう思っているわけです。そういう意味では、このプロセス自体が、Recreation(創造しなおす)なんですね。

ということで、あまりちゃんと紹介しておりませんでしたが、先日「R-STOREの使い方」というページをリリースしました。
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「R-STOREの使い方」というページの一コマ。「非公開物件たくさんあります。店頭にお越し下さい!」みたいな露骨な囲い込みは行っておりません。illustrated by 加納徳博

「あ、この絵みたことある!」と誰もが思う加納徳博さんの親しみやすいイラストとともに、私たちが考えた不動産屋のあり方や、使い方を紹介していいます。
以前のブログでも申し上げた通り、不動産屋さんの慣習は「?」と思うことが多過ぎます。
逆に、不動産屋を利用するお客さんの方も(一部の方ですが)、不動産屋さんに対する敬意を欠き過ぎています。私たちだって不動産屋の前に一人の人間ですから、一生懸命やっていてもぞんざいに扱われたりすると悲しい気持ちになります。そういう情けない立ち位置をつくってしまったのも、また不動産屋さんの先人たちなわけですが。

ということで、私たちも試行錯誤ではあるのですが、真の意味でユーザー(お客さん)オリエンテッドな不動産屋になるために、日々精進したいと思います。

こんなところで。

R-STORE浅井

by r-store_asai | 2014-05-21 14:17 | 不動産屋

かなしいできごと

こんにちは、R-STOREの浅井です。

先日オフィスを移転しました。
TANKさんのおかげで、かなり格好良く仕上がりました。
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やばい、かっこいい。古巣IDEEの家具入れてみた。ブルーの座面最高。
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現代アートのギャラリーかっつー話なわけです。
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屋上からの風景もパねぇ。


従前のオフィスは西麻布という夜の街に立地し、打合せ室には窓もなし。幾度となくお客様には「R-STOREってサイトはおしゃれだけど、オフィスいまいちですね」と言われ・・・
しかし、今度のオフィスは胸を張ってお客様をお呼びできます!
それと、マンション雅叙苑って管理が非常にすばらしいですね。ゴミ捨て場を見ると、管理状態ってよくわかりますが、築50年とは思えないほど奇麗に保たれていました。すばらしい。こういうマンションは長く価値が落ちないのだと思います。今でもほぼほぼ満室であることが、それを証明していますね。

ところで、最近かなしいできごとがありました。
とある不動産会社とのできごとです。仮にX社としましょう。X社と弊社のサイトに同じ物件が掲載されていました。よくあることです。SUUMOなど大手のサイトでも、同じ物件を複数の不動産会社が紹介しているケースがあります。これ自体はよくあることで、何らおかしなことではありません。物件オーナーさんが複数の不動産会社に物件の紹介を依頼すれば、このような状態になります。オーナーさんとしてみれば、露出が増えれば成約に至る可能性も高まりますので当然の行動ですね。

話を戻して、お客様はその物件をX社と弊社と両方に問い合わせました。その上で「R-STOREの方が対応がよかったので」ということで、弊社が現地をご案内させていただくことになりました。これは、物件情報以上の価値の提供を目指す我々にとってはとても嬉しいできごとでした。メンバーのサービスが直接的に評価されたのですから、僕も非常に嬉しい気分になりました。しかし、ご案内の前日になってお客様からご相談がありました。

「X社の担当の方が、X社経由であれば家賃が2万円下がるから、X社で内覧しろって言うんです。R-STOREでも下がりますか?」と。

これは業界的にはおかしな話です。というのも、お客様は内覧前で、内覧していただいたとしても、契約に至るかは不明です。そのような状況で値引きに言及すれば、「値引きできる」という噂だけが一人歩きしてしまい、本当にオーナーが望んでいる価格での成約が難しくなってしまいます。したがって値引き交渉は、入居申し込み(書面で入居の意思表示をすること)を提出し、真剣に入居を検討していただけるお客様とだけ行うのが業界の慣習なのです。考えてみれば当たり前のことです。だから、内覧前の段階で値引きに言及するということは、オーナーの一方的な不利益につながるわけで、そんなことをオーナーが了承するわけはない、と。直感的に我々は疑問に思いました。
そこで、弊社の担当者がオーナーに問い合わせてみると「そんなことは言っていない」という答え。それをお客様に伝えると「でも本当にそう言ってるんです」と、X社からのメールを転送してくれました。そこには「お客様の属性や収入によりますが、2万円の値引きができることを、オーナーから承諾いただいています。」とはっきり書かれていました。
そこで、もう一度オーナーに確認。やはり「言っていない」の答え。

ここで、こういう疑念が頭をよぎります。X社がそのお客様を獲得したいがために、お客様に誤解を与えるような情報を伝えているのではなかろうか、と。しかし、実際には減額できるかどうかわからないわけですから、ちゃんと保身のための一文を加えているところに明確な悪意を感じます。「お客様の属性や収入によりますが・・・」と書かれていますから、仮にお客様が値引き話を鵜呑みにして、入居申し込みをしたとしても、その際には「お客様の収入だと、2万円の減額は難しかった」言えばよいわけです。

詐欺だと言われても仕方がないですよね、これじゃ。

結局こういったお客様を欺くような行為の集積が、現在の不動産業界に対する不信感を生んできたわけです。だから、R-STOREのメンバーには絶対にそういうことは許さないし、もし、そういった行為をメンバーが行ったら、そのメンバーは即座に辞めてもらうことをここで明言しておきます。そのくらい、クリーンに、フェアにやりたいんです。それがお客様のためであることはもちろん、我々自身の未来のためには絶対に必要なことだからです。

その会社にとっては、一担当の行き過ぎた行為であっても、件のお客様はそうは思っていただけないでしょう。不動産業界全体に、そういった行為が蔓延していると思われたに違いありません。

ということで、R-STOREは勝手に不動産取引クリーン宣言をしたいと思います。

こんなところで。

R-STORE浅井

by r-store_asai | 2014-04-02 11:42 | 不動産屋


リノベーション、デザイナーズ、改造OK,賃貸住宅のセレクトショップR-STOREのハンサム社長浅井佳が綴る、住宅やライフスタイルのこと。


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リノベーション・デザイナーズ改装自由、面白くておしゃれな賃貸不動産がいっぱいです。
R-STORE
http://www.r-store.jp

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