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街の栄枯盛衰

こんにちは、R-STOREの浅井です。

渋谷区の神山町がここ数年盛り上がっています。僕がちょくちょく通い始めるようになったのは、4年前くらいでしょうか。
渋谷駅から文化村通りを上り、東急本店を過ぎてさらに進むと、ちらほらと店が現れてきます。

小粒だけど、個性的な飲食店が多くて、すごくいい雰囲気。
今は有名店になってしまいましたが、アヒルストアなんかは、当時から人に教えたくないくらい良い店でした。流行りのバール形式で、ビオワインやタパスが出てくる。それとパンが美味しい。最近では開店前から並んでいて全然入れないですが。

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アヒルストアが表紙になったBRUTUS


そんな店がどんどん出来て、神山町でお腹を満たしたら、渋谷までの帰り道にもう一件適当に寄って帰るというのが僕の定番ルートになりました。

イデー時代の先輩が経営している尖がった雰囲気の家具屋TYPE SEVENとか、素敵な本屋シブヤパブリッシングとか、あとは単館系のシアターとか、赤のれん系の居酒屋なんかもあるし、赤酢のすし飯で握りを出してくれるお気に入りの鮨屋もある。どの店も個人経営。ようするに、このエリアの賃料がまだ個人でまかなえる程度に安いということです。

渋谷からの利便性もそこそこ(徒歩15分)確保されつつ、賃料が安い。周辺で働く人もクリエイター系で新しいものに目がない。渋谷の喧騒を逃れて落ち着いてご飯を食べたいという大人も集まる。どちらが先かわからないですが、お互いがお互いを刺激して、そういう人たちが繋がって集まって店も増え、就労人口も増え、ここ数年でかなり盛り上がってきました。

で、今懸念しているのは、阿部政権になって地価が上がり始めている事。これで、本格的に景気が良くなると注目のエリアだということで今度は大手の資本が投下されるでしょう。
大規模な開発が始まって、地価があがって、当然賃料もあがります。
そうすると、資本力の無い個人経営の良質な店舗は追い出されるか、もしくは上がった賃料に耐え切れず退去せざるを得なくなります。するとそこに入ってくるのは資本力のある大手チェーン。その頃には神山町には大手チェーンを利用するような客層が溢れることになるわけです。

この時点で、神山町ラバーズにとっては、かなりショッキングな状態ですが、更に悪くなります。

景気は循環しますから、いつかは景気が悪くなる局面が訪れます。
そうすると、大手チェーンはドライな経営判断により、不採算店のリストラを始めます。景気が悪いときはコスト削減のために分散している店舗を集約しますから、神山町はリストラ対象になり渋谷に集約されます。

そして、神山町は空き店舗だらけになりますが、再開発で多額の資本投下をした開発業者は採算悪化を恐れて賃料を簡単に下げることができません。その結果、テナントは集まらず、廃墟のような状態が続くことになります。リーマンショック後の代官山や、原宿はそういう状態でした。

そして数年かけてジワジワと賃料が下がって、空き店舗が埋まりだすころには、好きだった神山町の面影は無くなっているというわけです。
なんとも空しい開発ストーリーじゃないですか。

先日渋谷に飲食店を出店した高校時代の先輩の店を訪れた帰りに、そんなことをぼーっと考えてしまいました。

R-STORE浅井

by r-store_asai | 2013-03-27 14:16 | ブログ

アカデミズム的なものと商業主義的なもの

こんにちは、R-STOREの浅井です。

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佐藤可士和氏がデザインしたこのロゴ。あまり評判がよろしくない模様。
僕自身も以前の方が好きですが、それについて専門家の方が書かれた

「佐藤可士和氏のGU新ロゴ」
※確認したところ、既にブログ自体が削除されてしまっており、リンク切れとなっております(2013/3/25)

というブログが非常に面白かったので、今日はそのことについて。
筆者はロゴデザイナーとして、佐藤可士和氏の、ある種乱暴なロゴづくりが許せないと言っているのですが、最初の感想は建築界のアカデミズムと不動産業界の商業主義との対立(?)に似ているなあ、と。言うまでもなく、筆者がアカデミズム代表、佐藤氏が商業主義代表。アカデミズムと商業主義的なものとの間には、どの世界にも常にこういった対立があるんでしょうね。

本文は専門的見地から佐藤さんのロゴの分析と批判に終始するのですが、それに対するsleepwalkerさんという方のコメントが前述の対立を端的に指摘していてとても面白いです。文脈から読み取るに、sleepwalkerさんはアカデミックな立ち位置。以下、転載。

「然しながら、デザインに対する、一般の方々と、我々の意識に乖離があることが、暗い影を落としているように思えます。いくら我々が視覚効果に則って作ってとしても、商業的に成功しなければ、彼らにとっては『駄作』、ですし、いくらダサくても販売促進が成されれば『ダサくない』のですよ。簡単に作図できるという意味で、彼らはデザインを『無機的な道具』として扱いたいと無意識に思っている嫌いがありそうです。しかし我々は『心』、或いは『生きている何か』としてそれらを作るのですから、違和感を覚えて然りです。

少々寒気がする事実です。その中で、佐藤可士和さんは『彼ら』の方に歩み寄った結果ではないかとも感じます。(これを葛藤なしにしてのけたのであればただの阿呆ですが。)」


このコメントの「我々」=建築家、「一般の方々」=不動産屋 と読み替えると、私の生きている業界にもそのまま当てはまりそうです。要するに何をゴールにするか、と。商業主義的な成功なのか、アカデミックな深化なのか。そもそも、それを対立するものとして捉えるべきなのか。

sleepwalkerさんの冷静なところは

「この事に脊髄反射的になるのは我々の性ですが、これを良しとする権利は、結局、市場にしかありません。」

ということに自覚的なところです。これは正にその通りで、結局市場に評価されない限り、それは後世に残っていかないわけです。ピカソも、ゴッホも生前は全く評価されませんでしたが、結局後世でそれが評価され、現在の地位があります。では何が彼らを評価したのかと言えば「市場」が評価したわけですね。最初に彼を評価した人が、どんな人だったのかはわかりませんが、おそらくアート市場に一定の発言力がある人が評価したことがきっかけとなったのでしょう。その結果として彼らの作品はそれを保有していた多くの人々に利益をもたらし、さらには流通する度に多くの関係者に利益を落とし、それが彼らの作品を扱うインセンティブとなり、スパイラルのように彼らの作品の価値を高めて行く。結果として、市場がピカソやゴッホの地位を不動のものとし、後世に伝えたわけです。仮に市場に対し発言力がある人が彼らを見落としたとしたら、今のピカソやゴッホの地位は有り得ないでしょう。

市場が評価するということ=流通するということ=貨幣と交換可能ということですから、建築と不動産に置き換えれば「売買」・「賃貸」されるということになるでしょう。そしてより高い貨幣価値を持つもの=より高い収益をあげるもの=市場から評価されるものということになります。そこに反論の余地はないように思います。
ただし、それが瞬間風速的なものなのか、持続的に価値を持ち続けるのかは、また別の問題ですが。

良い作品があって市場の評価があるのか、市場に評価されたから良い作品なのか。これは「正義が勝つか、勝った者が正義か」「強い者が勝つのか、勝つものが強いのか」という、常に議論に上る命題であり、心情としては当然前者を理想としたいところですが、そんなに世の中甘くない。評価され、自分の探求の成果を後世に残したいのなら、この社会においては市場と折り合って行く事は当然に必要でしょう。そういう人々を俗物扱いする風潮もアカデミックな世界にはあるように思いますが、逆に私などは、本気でその作品をつくりたい、残したいと思うのならば、市場と折り合い、それを残そうと必死になる事こそ真摯な態度のように感じます。でなければ、ただの自慰行為に過ぎないし、その自慰行為の素晴らしさを誰かが発見してくれるまで待てるなら良いけど、多分ひからびちゃうんじゃないかな、と。

そういう意味で、佐藤氏のアプローチが『商業的に成功しなければ、彼らにとっては『駄作』』というものであっても、それは非常にデザイナーとして真摯なものであるように思います。

良い作品であることは、市場に評価される必要条件ですが十分条件ではない。逆に市場に評価されることは、後世に残る作品の十分条件であると、そんなところでしょうか。

R-STORE 浅井

by r-store_asai | 2013-03-13 12:00 | ブログ

みんな大好き「MADORI」

こんにちは、R-STOREの浅井です。

3月1日にリリースさせていただきました新アプリ「MADORI」
間取り好きの方のためのアプリということで、相当ニッチな反響を想定していたんですが、何となんと予想に反して大ブレイク。
今日時点で無料ナビゲーションカテゴリーの第3位にランクインしております!
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なんとgoogle maps, NAVITIME に続く3位にランクイン!

見て下さい。このそうそうたる前後のメンツ。
Google Maps, NAVITIMEの次ですよ(笑)。そして、あのSUUMOの上。
凄過ぎて笑ってしまいます。世の中にこんなにに間取り好きがいらしゃるとは。
プレスリリースの配信に3万円投下した以外には全く広告宣伝していないことを考えると、これ、実質的な1位といっても良いのではないでしょうか(笑)!?

ということで、祝!MADORIブレイク!

このブレイクに悪のりして、現在様々なノベルティを考案中です。
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MADORI iPhoneケース。「まどり」だけに鳥のキャラクターで(画像は考案段階ですので、Twitterの鳥を使ってますw)

レビューでフリックでめくれるようにして欲しいとか、その他いろいろとリクエストを頂いているので、順次対応していきます。

今後ともMADORIをどうぞ宜しくお願いします。

あ、それと、ちょっとだけHPの方も変更します。
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MADORI検索機能、追加します。

あれ?ちらっと見えちゃいました??
HPの方でもMADORI体験できるようにしますんで。

ということで、HPの方もどうぞよろしくお願いいたします。

R-STORE浅井

by r-store_asai | 2013-03-06 15:53 | ハンサムなもの

新アプリ「MADORI」

んにちは、R-STOREの浅井です。

出しちゃいました。新アプリ。
その名も「MADORI」
間取り図を見ること「のみ」にほぼ特化したアプリです。
R-STOREに掲載されている物件の間取り図を延々と眺めることができるという間取り図好き必携アプリ。

もちろんダウンロードフリー。タダですわ。

一応、R-STOREのスマホサイトにリンクされているので、詳細な写真などを見れない事もないですが、それは二の次、三の次。
ひたすら間取りを見る。そのためだけに特化したアプリです。
ひたすら間取り図と対峙してこそわかる、本当に欲しかった家。
もう、飽きるまで眺めて下さい。
スクロールしてください。

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オープニングはちょっと洒落てみました。
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ひたすら間取りを眺める。スクロールするとどんどん間取りがでてきます。
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タップで拡大。
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間取りのタイプでソートも可能。




・・・それだけです。本当に間取りを見るためだけのアプリ。
まあ、一応マニュアルとしては、以下のようになってます。

1)ひたすら間取り図を流し見る。
アプリでは、R-STOREに掲載されている物件の間取り図を、ひたすらスクロールしながら見ることができます。あんな間取り、こんな間取り、1Rからメゾネットまで。飽きるまで間取りを眺めてください。

2)真剣に家を探す。
1R, 1LDK, 2LDK ・・・間取りのタイプでソートできますので、間取りマニアだけでなく、真剣に探したい方にも使って頂けます!

3)内覧の申込をする。
もし、「これ!」という間取りが見つかれば、即タップ!詳細画面で詳しい物件情報を確認することができます。さらに、もし「見たい!」と思えば、その画面からR-STOREのスマホサイトにリンク!詳しい写真を確認した上で、内覧の申込も可能です!

でも、3はおまけです。

ということで、新アプリ「MADORI」宜しくお願いします。

ダウンロード無料です。
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R-STORE浅井

by r-store_asai | 2013-03-01 13:11 | ハンサムなもの


リノベーション、デザイナーズ、改造OK,賃貸住宅のセレクトショップR-STOREのハンサム社長浅井佳が綴る、住宅やライフスタイルのこと。


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リノベーション・デザイナーズ改装自由、面白くておしゃれな賃貸不動産がいっぱいです。
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