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失われたものは失われるべくして失われたのだ。

こんにちは、R-STOREの浅井です。

「昔はこうだった。今はそれが失われている。それを取り戻す必要がある。」というロジックを良く耳にするが、これは本当なのか疑わしいと最近よく思う。
例えば「日本からはコミュニティが失われた。再生する必要がある。」「郊外に大きなSCが出店したせいで中心市街地の活気が失われた。再興する必要がある。」「家族の関係が希薄になっている。再び繋ぐ必要がある。」など。これは本当だろうか?
そもそも、「失われた」ということが疑わしい。本当に失われているのだろうか?失われたとしたら、それは不味いことなのだろうか?

コミュニティが失われた。確かに昔の「ムラ」のようなコミュニティは失われたかも知れない。でも昔には無かったSNSのような新しいかたちのコミュニティが表れている。例えば3.11で大きな被害を被ったエリアでは、コミュニティの欠落がその後の復興の足かせになっているというような文脈で語られる場面を良く目にする。でも、古き良きコミュニティが残っていた時代にはSNSは無かった訳で、あれほど世界中の多くの方々から支援の手が差し伸べられることは無かったように思う。

中心市街地の活気が失われた。でも、SCに活気があるではないか。活気が無くなったのではない。活気の場が移動しただけだ。それは悪いことか?

家族の関係が希薄になっている。確かに大家族はなくなった。でも、携帯電話やskypeなどの登場で、僕自身に限って言えば、親や祖父母とのコミュニケーションはむしろ増えている。

失われたわけではない。カタチを変えているだけなのだと思う。

もっと過激に言えば、新しいものに古いものが淘汰されただけだ。ある種の自然の摂理のようなものだ。コミュニティは直接的なものから、画面を通して行われるようになった。その方が便利だし頻度も高まる。だからこそ、直接的なコミュニティは淘汰された。

郊外のSCの方が便利だから中心の商店街は淘汰された。それだけだ。自然淘汰に手を差し伸べて助けては生態系が乱れる。放置しておけば、勝手に中心市街地の賃料は下がり、新たなビジネスが成立する土壌は整備されるだろう。放っておけば良い。

大家族は淘汰された。大家族で住む事の合理性がテクノロジーによって置き換わったからだ。

「再生させる」とか「取り戻す」という言葉には、とてもロマンチックな響きがあって、素敵な事をしているかのような錯覚に陥る。しかしそれ自体が目的化してしまったとき、その行為はとてつもなく前時代的になる。そもそも前時代的だから淘汰されたということを理解することから始めなければならない。放っておけば良い。再生するときは再生するし、戻ってくるときは戻ってくる。しかも、そのときは新しいカタチで、より強くなって戻ってくると思うのだ。たとえは悪いが、抗生物質に耐性を持つウィルスが誕生するように。

「地方に元気を取り戻す!」とか言ってる国会議員をみて、「何だかなー」とすごい違和感を感じてしまったものですから・・・、一応現時点での僕の考えを書き留めておきます。

R-STORE浅井

by r-store_asai | 2013-04-24 13:35 | ブログ

東京と地方

こんにちはR-STOREの浅井です。

少々乱暴な話になるのは承知で書きますが、お許しを。
昨晩、先輩と飲んでいてこの話になったんですが、やってくれたな、安倍さん、と。
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歴代の首相が、地方とのしがらみの中でやりたくてもできなかった、大都市圏の国際的な競争力強化。

今までは「均衡ある国土の発展」が建前だったから、都市圏に集中することは地方が許さなかったわけです。でも、ビジネスに関して言えば都市圏、もっと言えば「東京」と「その他」の格差はあまりにも大きい。当然、東京に集中的に資本投下することは国益にかなうわけです。安倍さん、山口が選挙区なのに良くやったな、と思います。地方のことは地方議員に任せて、国会議員は国益を追求しないとダメですね。

別に安倍さんを賛美したわけではありません。こういう話がでると必ずセットで「衰退した地方の再生はどうするんだ?」という話が出てくるように思います。一応「均衡ある国土の発展」が建前なので、「地方再生」と言われると、それに応えないわけにはいかない。競争力の無い過疎化した地方にジャブジャブ補助金という名の税金を突っ込むわけです。我々が払っている税金を。

なんだかなー、と思う訳です。
だって、この長い歴史の中で、それこそ日本史上で長い年月をかけて、「東京」が地方より競争力を持つに至ったわけですよ。京都からの遷都も含め、「東京」が他の地方との競争に勝ち、首都であり、ビジネスやマネーの中心である地位を勝ち取った、と。
だから、それ以外の地方が衰退するのは、ある種の自然淘汰な訳です。今この瞬間も進む衰退=淘汰された結果。当然、皆勝ち馬に乗る訳で、東京に資本は集中投下されて、東京都市圏は乗算的に大きくなっていきます。
これはもう弱肉強食と同じで自然の摂理みたいなものです。

だから、衰退していく地方に補助金を突っ込むなんて行為は、自然の摂理に抗うようなもので、いくらやっても多分徒労に終わるわけです。そこに住む本当にわずかな人々には恩恵があるかもしれないけど、日本の国益にはならない。そこに税金を突っ込んじゃいけないでしょ、と。国益に適うのは都市圏への投資です。それに受益者負担原則から言ってもおかしかった訳ですね。
でも、今まではポーズとして政治家はやらないといけなかった。そこへ来て今回の大きな方向転換。

ひょっとしたら、国政選挙に投じた一票が初めて「活きた」と感じた瞬間だったかも知れません。
安倍さんには不退転の決意で実行して欲しいですね。

でも逆に、こう考えることもできます。
この先何百年というスパンで見て行くと、東京が衰退していくことも有り得る、と。例えば日米同盟が無くなり、日中同盟が組まれたとしたら、首都は中国に近い日本海側がふさわしいかもしれません。ロシアが覇権を握るようなことがあれば、ひょっとしたら北海道が首都たる地位を勝ち取っているかもしれない。そうしたら、今度は東京が衰退する番です。そんなことだって全然有り得る訳です。
でも、今は現在は東京が勝っていて、ビジネスチャンスもあるから、私は東京にいるし、東京に集中的に投資するべきだと思う。それだけのことです。
逆に世界的に目を向ければ日本は負けつつあるわけですしね。ちょっと盛り返してるけど。

宇宙時代に突入したら、銀河系から見れば地球は負け組かもしれません(笑)

R-STORE浅井

by r-store_asai | 2013-04-17 11:52 | ブログ

明るい人

こんにちは、R-STOREの浅井です。
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いきなり、めっちゃ笑顔な子供の写真を持ってきましたが、今日は閑話休題で、会社経営をしていて思った事を備忘録的に記そうと思います。

株価が調子良いですね。
そして、円安も進んでいる。
こういうときは、スパイラルのようなものを感じます。
何かのきっかけで、事態が好転し、それが他の分野にも好影響を与え、さらに事態を好転させる。その逆は負のスパイラルですね。

弊社は今月で総勢15名になります。1年半前、今の事務所に移転したときは3名でした。ずいぶんスタッフも増えました。ほとんどが営業スタッフです。
そしてこのくらいの人数になってくると、営業成績にも当然差がついてきます。上手くいく人、いかない人、上り調子な人、調子が上がらない人、さらには上手くいって更に調子をキープ出来る人。もしくは、もっと上がって行く人。

営業手法は人それぞれ、ある程度のルーティンはありますが、「これをやらなければダメ!」というマニュアルはありません。皆が独自に自分にあった手法を開発しています。「こうすれば成功する!」という鉄板のマニュアルがあれば良いですが、そんなのが分かるくらいなら、僕は営業本でも書いて、印税で大もうけしているでしょう。誰も方法がわからないからこそ、膨大な種類の営業マニュアル本が出版され、それが売れるわけですね。皆が試行錯誤なわけです。

精神論のようになって恐縮ですが、その中でも一つ気づいたことがありました。
先日、入社間もないスタッフに、下記のようなメールを送りました(要約)。

「常に笑顔で明るく仕事に取り組みましょう。明るくあるためには、自分の営業成績が暗いと陰鬱になるので、成績を明るくしないといけないですが、僕はその逆もまた真だと思っています。常に前向きに、向上心を忘れず仕事に取り組めば、おのずと結果もついてきて、自然と自分も笑顔になり、するとまた周りの人も気持ちがよくなって、人もついてくるようになって、成績もあがっていく。そんなものではないでしょうか?だから、まずは明るく前向きに仕事に取り組みましょう。」

やっぱり人間、明るく元気な人の方がいいよなー、っていうくらいのつもりで書いたんですが、その直後に、社員のここ数ヶ月の営業成績を縦覧していると、あることに気づきました。
個人的な印象になるので、僕の見ていないところでは違う面があることも承知ですが、少なくとも私が「明るく前向きに、元気に仕事をしているなあ」と感じている人ほど、営業成績が良い傾向にあったのです。そして、入社当時は今ひとつ伸び悩んでいたスタッフでも、「笑顔を絶やさず、素直な人だ」と思える人は時間とともに営業成績も伸びつつありました。見事に良いスパイラルに入っているのです。特にその上り調子なスタッフについて言えば、成績が良いから笑顔になったわけではありません。入社数ヶ月は思うように成績も伸びず、苦労していました。しかし成績が悪いときもダメなときも、常に笑顔で素直でした。怒られるときもスポンジのように吸収して、次の瞬間には笑顔になれる。そんな人です。「そういう人が伸びている」これは、自分にとっては結構な発見でした。

だから、「成績が良い⇔笑顔で前向き」は鶏と卵で、どっちが先でも後でもないんです。
そして、成績は意図してつくれるものではありません。運もあります。しかし、笑顔と前向きな姿勢は自分の意識次第でつくることが出来ます。
だから、社員の皆にはいつも笑顔で前向きに、明るく仕事に取り組んで欲しいなあ、と。

そして、その環境づくりが僕の仕事だなあ、と改めて思った次第でございます。

こんなところで。

R-STORE浅井

by r-store_asai | 2013-04-10 10:56 | ブログ

軽薄な建築

こんにちは。R-STOREの浅井です。

先日、現代芸術家・会田誠×ブラマヨ・吉田敬 対談「現代美術論」 を読みまして、とても面白いなと思ったので、雑感を。

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会田誠氏はつい最近も森美術館で展覧会を開催していた現代美術家で、スクール水着、いわゆる「スク水」を纏った中学生や、女子高生や女子中学生の裸らしきものを題材にした作品を描く新進気鋭の作家です。
その作風は人によっては嫌悪感すら抱かせるようなものでありつつも、時代の空気感をよく掴んでいるような感じがして、僕はとても好きなんですが、その会田氏とブラマヨの吉田氏が対談している記事をたまたま目にしました。

で、興味を惹かれたのがこのやり取り。


会田「ともすると芸術は過去の芸術の素敵な感じに引っ張られて、ちょっと古い夢を見続けようとするところがあって」

ブラマヨ・吉田「はい、はい」

会田「だけど、現代とちゃんと向かい合わないといけないわけで」

ブラマヨ・吉田「はい」

会田「もし現代とちゃんと向き合うことによって、作品がちょっと軽薄な感じになってしまうとしても、それは時代の必然性なんだからって思って、堂々と軽薄な作品を作りますね」

ブラマヨ・吉田「へぇ~。たとえば、50年後とか『この作家、時代に流されとったなぁ』って思われるかも分からんってことですか?」

会田「うん。でも、時代に流されて良いとおもいますよ」

ブラマヨ・吉田「『何百年も後になっても残る絵を描いたろ』みたいなのは、ないんですか?」

会田「いや、それ(現代と向き合うことで生まれた作品)とそれ(何百年も残る作品)は矛盾しないんですよ。ダ・ヴィンチのモナリザをみるとして、それはあの頃のイタリアの時代の雰囲気とかがタイムカプセルのように残ってるんですよ」

ブラマヨ・吉田「はい」

会田「芸術はそういう機能もあって。この時代が軽薄なら、軽薄なまま時代をパッケージして残すことが、大げさに言えば千年万年と先にも残る仕事にもなるんです」



僕は何度も建築に経済合理性が必要だと言及しているし、妹島さんの建築を批判したのも、それがなかったからですが、そもそもベルリンの壁が崩壊して、資本主義VS社会主義という構図が意味をなさなくなり、イデオロギーが建築の立脚点となることがなくなり、その後の世界は資本主義一色なわけで、じゃあイデオロギーに代わって建築の根拠になるものは何なの?というとそれは資本主義一色なんだから、経済合理性になるわけです。「その建築でどれだけ儲けられるの?」ということが建築の根拠になる、と。

こういうことを言うと、必ずアカデミックな人たちや、旧態然たる建築家の方々から怒られるわけですが、「わかってない」とか「建築はもっと崇高なものだ」とか「建物と建築はちがって、あなたの言っていることは建物のことで、建築ではない」とか。そうじゃなくて、まさに会田氏が言っているように、経済合理性は時代の要請だと思う訳です。で、正に僕が主張するようなことは、建築にずっぽり浸かっている人から見れば見るほど「軽薄だ」と思われるんだろうなあ、と。

会田氏がそれでも評価されるのは、アートマーケットが閉じていないからなんだと思います。一般の人にもプロに対しても広く開かれている。六本木アートナイトなんて、良いイベントですよね。正に開かれたアートと言う感じ。もちろんキュレーションの腕やプロデュースの腕もあるでしょうが、一般の人にも評価できる場が開かれている。それに比べると建築は建築家が建築家を評価する閉じた世界だし、そういう閉じた業界には「軽薄な」建築は評価されないのかな、と。

「軽薄」な建築が50年後、100年後にどう評価されるのか、見たい気がしますね。
最後に、僕もAかDかと言われればAな方です(笑)

R-STORE浅井
by r-store_asai | 2013-04-03 12:28 | ブログ


リノベーション、デザイナーズ、改造OK,賃貸住宅のセレクトショップR-STOREのハンサム社長浅井佳が綴る、住宅やライフスタイルのこと。


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