エキサイトイズム

<   2014年 07月 ( 4 )   > この月の画像一覧

申し訳ないけど、お客様の本気度も知りたいのです。

こんにちは、R-STOREの浅井です。

渋谷の不動産会社に行った。事前に連絡は入れており、物件はご覧いただけますとのことだった。
後の予定があったので、何時までしかいられませんけど、よろしくとは事前に伝えてあった。
ところが、話を始めてから何度も繰り返し、見に行くのは最終の確認であり、行ったら決めてもらいます、
みたいな言い方をされる。
写真を何度も見せて、この部屋で本当にいいんですねと、ホントしつこい。
でもさ、いくら写真で見たからといって、部屋の広さを体感できるものかねと私は思う。
いや、私は商売なので、う~ん、こんくらいだろうなと想像できるけれど、
大抵の人に●㎡がどのくらいがリアルに感じられるとは思えない。
どうやら、彼は下見に行って、それでそこに決めてもらえなかったらすごく嫌だと思っているらしい。
「いや、だから見なきゃ、分からないのに、見ない前に決めてくださいねっておかしいでしょう」
「でも、見に行くのは最終確認なんですよ」みたいな不毛なやりとりを繰り返すこと1時間半...(続き


中川さんのこのエントリーを読んで、こういう不動産屋さんって確かにいるよなあ、と。不味いよなあ、と。こういう不動産屋がいるから業界全体のイメージダウンになるんだよなあ、とか思った反面で、その営業マンが「下見にいったら決めてくれ」と言ったのも、さすがにそんな言い方はしてはいけないと思うけれども、言いたくなる気持ちも少しわかると思った。
もちろん、この人は論外。もちろんお客さんは決めなくても良いし、もっと言えば申込後だって契約さえしなければキャンセルは可能。だから「ハイハイ、わかりましたよ」とか言って見に行ったとしても、別に申込書を書く必要なんてないし、それについて咎められる筋合いもない。

一方で、こういう言い方をしたら誤解されるかもしれないが、我々だって申込をしなさそうな人より、しそうな人の方を優先して案内したいし、引っ越し予定日が先の人より、直近の人を案内したい。これを「自分の売上げのためではありません」とは言わない。売上げはあげたい。でも、もっと根本的には結局不動産というのは一つしかないから、その部屋が埋まってしまったら同じ部屋というのは紹介できない。だから、その瞬間に、より強くその部屋に住むことを求めている人に提供することが、お客さんにとっても、大家さんにとっても、我々にとっても一番ハッピーなソリューションだと思っているからである。
実際に、弊社で申込をしてくれたお客様が「絶対契約しますから」と言いながら、契約直前に「やっぱり他の物件に決めました」と言われ、キャンセルされるケースは頻繁にある。その場合、その方の契約準備を進めている間、別の方がその物件の内覧希望をくださっても基本的にはお断りするし、事情を話すと「一番手が進んでいるなら結構です」と言われることがほとんどなので、その物件の営業はほとんどしなくなる。するとキャンセルされたこと自体もダメージだが、その方のために物件を押さえている期間の機会損失のダメージも相当なものなのだ。その方よりも、もっと熱烈にその物件を求めている人がいたかもしれないのに、それをみすみす逃しているかもしれないのだ。
私たちが仲介手数料をいただけなかったことも残念だが、大家さんにとってみれば二重、三重に迷惑な話である。

だから、お客様の本気度を把握することも、私たち仲介業者のかなり大事な業務であり、能力であると思っている。だからお客様の本気度をはかるような質問をすることもあるし、試すようなことを言うこともある。内覧はやめてほしいと言うことすらある。本音をどのように吐き出させて、いかに本気度の高いお客さまを選ぶかというの結構重要なのだ。

件の営業マンの発言がそういう気持ちだったとは到底思えないけれども、少なくとも我々はそんなことを考えながら、お客様とコミュニケーションをしているつもりなので、少しでもご理解いただけるとありがたい。

こんなところで。
R-STORE 浅井

by r-store_asai | 2014-07-30 17:42 | 不動産屋

不本意内定と納得できる道。

こんにちは。R-STOREの浅井です。今日は、気になる記事があったので、雑感。
c0250964_1121220.png
これ

ということらしいのですが、「不本意な内定」ってなんでしょうかね(笑)。不本意ならそもそも受けるなよって思うのは僕だけでしょうか?
自分の就職活動を思い出してみると、内定いただいたら即決というとこばかり受けて、6社受け、7社目でイデーに採用されたのでそれで終了しました。50社とか100社受けている人も周りにいましたが、「そんなに受けたい会社ねーし」と思っていました。就職活動の厳しさを良い意味で知らなかったのだと思います。就職活動はじめたのがそもそも春になってからだったように思います。自己分析もやったことありません。舐め過ぎですね。

ちなみに、他にどこを受けたかというと、電通、博報堂、マガジンハウス、日本デザインセンター、あと大手出版社を2社くらい、そしてイデー。見事に全部落ちて、イデーに拾われた、と。でも嬉しかったですね。行きたい会社だったから。どこに採用されても嬉しかったと思います。

大学で建築を勉強していたので、クリエイティブ職につくか、もしくは建築を紹介するような編集の仕事をしたいと思っていました。
採用してくれたイデーは出版社ではなかったので、当然クリエイティブ職に就くつもりでいました。しかし、配属は法人営業部。これはきつかったですね。この瞬間が一番「不本意」だったかもしれません。営業職だけは自分に向いていないと思っていましたし、営業職をすごく卑下していました。あんなの脳みそが筋肉な連中がやる仕事だって。俺はスマートな脳みそで、社会にインパクトを残せるデザインを次々と生み出すんだって思っていたので(笑)。格好良くもない家具を売り続ける仕事に納得感なんてこれっぽっちもなかったです。

でも、やってみたら面白かった。数字を追いかけるのは向いていたみたいです。わからないものですね。営業職にだけはなりたくないと思っていたのに、気づいたらめちゃくちゃはまっていました。毎月トップの数字じゃないと気持ち悪くなるくらい中毒になっていました。

結局、そのときの頑張りを次の会社の社長が目に留めてくれて、イデー6年目にディベロッパーに転職し、そこでも営業をやりました。ディベロッパーだったので、直接建築に関わることもできたけど、その頃には「間接部門なんて面白くない」って思っていましたから。人って変わります。

そのディベロッパーはリーマンショックのあおりで経営が悪化。私自身も次に何をやるか考えなくてはいけない状況になりました。当時33歳。33歳の再就職難しいらしい、ということで今の会社を創業。ちなみに、創業時のウェブサイトやシステムは、ディベロッパーが所有していたシステムを安く買い取らせてもらいました。

で、今に至るんですが、振り返ってみると就職活動をしたときに漠然と「建築を紹介する仕事がしたい」と思っていたことが、紆余曲折を経て今現実になっているわけです。

いろいろな縁がつながって、今の自分がつくられていると本当に感じます。確かにイデーでの営業職は不本意でした。でも「無駄」ではなかった。むしろ今の自分をつくってくれた本当に重要な経験だったわけです。そして、営業をやっていたからこそ、ディベロッパーに転職できたし、その結果として創業もできた。そして学生時代に思い描いていたような仕事に携わることができている。これに縁を感じずにはいられないし、不本意な営業を一生懸命やったことから全てがはじまっているわけです。

不本意内定もらってしまった方も、今は不本意かも知れないですが、その経験が無駄になることはないと思います。いや、無駄かもしれない。でも無駄だってわかることも大事な経験です。
また一方で「納得できる道」って何なんだろう?納得できる道を目指すために就職浪人するんだ、と。あなたの「納得できる道」は10年後も納得できる道でありつづけるんですか?と聞きたい。人の気持ちなんて移ろいやすいものだから、どんどん変わります。やりたいことも変わります。だから大学出た程度で人生に納得感求めずに、目の前のコトにとにかくチャレンジしてみると、また新しい世界が広がるのではないかな、と。
少なくとも僕はそうでした、ということで。

R-STORE 浅井

by r-store_asai | 2014-07-23 11:06 | ブログ

思い入れあり。

「新しいことをやるのに経験者なんていない。」
「大切なのは仮説と検証であり、データは単なる結果。仮説を検証するための道具でしかない。」
「去年売れたラーメンが今年売れるとは限らない。去年と今年は違うから。」


いずれも本日の日経1面、セブン&アイの鈴木会長のインタビューで印象に残った言葉である。

ようするに、何をやるにしても、わからないことだらけで、とにかくやってみるしかない。確度を高めるために競合や市場の調査はするし、リスクはなるべく排除しようとするけれど、やっぱりやってみるまでわからないことはいくつもある。
去年成功したモデルをまねてみても、すでに時代は違う。だから結局壁にぶつかる。
データは集めても、それが答えにはならない。データは過去のものだから。
第一、もし答えがあるのならば、ビジネス書が本屋の一角を占拠している状況をどう説明するのか?

ようするに、わからないんです。でも、わからないことをやり遂げるからこそ、新しいサービスや事業が生まれるわけで、それが経営そのものなのではないかと思ったり。鈴木会長ほどの偉大な経営者もそういったことを考えるんだなあ、と。少し自信になった今日の記事でした。

でも、それじゃあ余りにも不安じゃないか。いや、不安なんですよ、実際。毎日毎日不安の連続。でも、なんでやめないのか?それはその事業に思い入れがあるからなんですよね。思い入れがあるし好きだから不安でも続けてられる。でも、それが無かったら、もうとっくにやめていると思う。

逆に言えば思い入れのない事業は続かないということだと思います。
さらに逆を言えば、思い入れがあって事業を続けて行けばいつか成功するのではないか、と。
あ、これは実を言うとスープストックの遠山さんの受け売りなんですが(笑)。でも、本当にその通りだと思います。

そんな風に思う今日このごろです。

新事業、今のところ8月末リリースを目指して進んでおります。これも初めての業界だから、まったくわからないことだらけ。やばいくらいわからない。多分、その道に詳しい人からしたら「お前ら本気?」って思われるくらい知らない。でもそれで良いと思っています。知らないからこそ客観的に業界を見ることができるわけだし。

そしてもう一つ、新しくやってみたいことができました。もう少しあたためますが、まあ不動産とは全く異なる分野に参入したいと思っております。まずは思い入れから。

R-STORE浅井

by r-store_asai | 2014-07-09 14:41 | 経営

キュレーション力。

こんにちは。R-STOREの浅井です。

6月14日の日経に気になる記事。

「パルコは今秋から、入居テナント100店で働く店員約500人がえりすぐった衣料や雑貨を販売するインターネット通販を始める。それぞれの店員が商品選定から在庫管理、出荷まで手掛け、販売実績は店員の成果として報酬に反映する。売れ筋の変化などを迅速に伝えられる販売現場の強みを生かし、実店舗とネットを融合した新サービスで顧客拡大を狙う。パルコが始める電子商取引(EC)は、専門家が商品を選別し、提案する「キュレーションEC」と呼ぶサービス。検索履歴を基にコンピューターがお薦め商品を提示するネット通販に比べ、流行に敏感な目利き役が提案するため、消費者も納得して購入しやすい」

分かっていたことではあるけど、必然的な流れだろう。アマゾンや楽天のように、とにかく多くの情報を集めることは、もちろん有益だけれども今度は多くの情報から何を選び取るのかが難しい。そこで「ユーザーレビュー」というものが一つの指針になるわけだけれども、量産品でなければそもそもレビューは成立しない。アパレルであればユニクロやMUJIではレビューが有効だけれでも、小ロットのオリジナルデザインなどはレビューには適さない。レビューしている間に売れてしまうだろうし。そこで、ショップ店員によるキュレーションが有効だろうということである。いくつもの商品を間近で見ている目の肥えた店員が商品をキュレーション=選別しておすすめすることにより、その商品にある種の付加価値を与えて、より消費者が選びやすくしようということだ。

不動産も当然のことながら量産品ではない(本来は無い。量産品っぽい住宅もたくさんあるけど、環境が違えば同じ商品でも異なるものとなる、とする)。一つ一つが異なる特性を持っている。
一方で2日前くらいの日経に「賃貸住宅の着工数が昨年比15%増」と載っていた。賃貸住宅はどんどん増えている。人口はどんどん減っている。つまり空室はどんどん増えていく一方だ。空室が増えているということは、消費者の選択肢が増えていることと同義である。この状況は膨大な情報があふれているインターネットと似ていると見ることもできる。選択肢が増えれば増えるほど、本当に自分が欲しい一つを見つけ出すことは困難になる。だからこそ、キュレーションが求められている。いや、賃貸住宅ほどキュレーションが必要な業界は無いだろう。何しろすべてがオンリーワンだし、試着も返品もできない。

そう思ってR-STOREが始まって早7年。より一層メンバー個々人のキュレーション力が求められる環境になったと思う今日このごろである。

R-STORE 浅井

by r-store_asai | 2014-07-02 16:52 | 不動産屋


リノベーション、デザイナーズ、改造OK,賃貸住宅のセレクトショップR-STOREのハンサム社長浅井佳が綴る、住宅やライフスタイルのこと。


by r-store_asai

プロフィールを見る

リノベーション・デザイナーズ改装自由、面白くておしゃれな賃貸不動産がいっぱいです。
R-STORE
http://www.r-store.jp

ブログパーツ

最新の記事

ブログを移動しました。
at 2015-03-11 12:25
イデーの同期が素敵なボタニカ..
at 2015-02-25 14:05
不動産屋のブランディング
at 2015-02-18 11:40
aRts STOREリスタート。
at 2015-02-11 13:13
繁忙期の不動産屋が契約を急ぐ..
at 2015-02-04 18:37

以前の記事

2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月

カテゴリ

ブログ
ハンサムなもの
ハンサムな家
不動産屋
建築
経営

その他のジャンル

Copyright © Excite Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
免責事項 - ヘルプBB.exciteWoman.exciteエキサイト ホーム